「許し難い」「任命責任も」=ユダヤ啓発団体や市民ら―小林氏解任・東京五輪

東京五輪開閉会式のショーディレクター小林賢太郎氏が、ユダヤ人大量虐殺をやゆするお笑い芸人時代の発言を理由に解任されたことを受け、ユダヤ人の歴史啓発団体や市民らからは22日、「許し難い」「任命責任もある」と批判の声が上がった。
NPO法人ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子さん(50)は、問題となった小林氏のコントについて「20年前のことだとしても、一番許し難いふざけ方」と憤る。「当時の被害者は今も生きているし、日本にもユダヤ人がいる。彼らがどう思うか考えてほしい」と話し、「これをきっかけに小林さんや多くの人に歴史を学んでもらいたい」と訴えた。
選任自体を疑問視する声も。東京都内の女性会社員(29)は「ネットで過去のことも掘り起こせるので、選ぶ側が事前に調べておいた方がよかった」と語った。都内に帰省していた仙台市の男性会社員(60)は「延期されていたのだから、その間にきちっと準備すべきだった。直前になってこれではアスリートがかわいそうだ」と憤った。
コラムニストの小田嶋隆氏は「ホロコーストは、欧州の人なら笑いにしてはいけないと誰もが理解している。それをした人間が五輪の演出に関わっていいはずがない」と指摘。「解任は妥当」と話し、「任命責任は当然ある。組織委やJOCが無事でいいとは思わない」と非難した。
開会式の音楽制作担当を辞任した小山田圭吾氏に続き、20年以上前の言動が批判を浴びたことについて、インターネット交流サイト(SNS)などでは「一度の失敗も許してくれない世の中は生きにくい」などの意見も目立つ。小田嶋氏は「ケース・バイ・ケースだろうが、今回は擁護できる筋の話ではない」と話した。

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