沖縄初の「駅前の屋台そば」を目指してオープン 愛されて18年「駅前」から卒業へ

沖縄都市モノレール「ゆいレール」安里駅前(那覇市)で18年間、24時間営業を続けてきた沖縄そば店「なかむら屋 屋台そば安里駅前店」が7月末で、市安里での営業を終える。今後は市内の辻と浦添市の2店舗で営業を継続する。オーナーの宮城睦子さん(65)は「雨の日も風の日もずっと開けてきた。これからも自慢のそばを食べてほしい」と意気込んでいる。(社会部・豊島鉄博)
宮城さんは銀行員として勤務後、ブティック店経営などを経て、沖縄そば屋を立ち上げたいと考えた。念頭にあったのは、ゆいレールの開通。「安里駅ができたら、栄町地域は活性化するに違いない。沖縄で誰もやったことのない『駅前の屋台そば屋』をしたかった」。そう述懐する。
ゆいレールが運行を開始した2003年8月10日、午前6時にオープン。知人の紹介でリウボウストアの栄町りうぼう敷地内で開業した。屋台をイメージし、カウンター5席、4人掛けのテーブル席が一つという小さな規模だ。
「食べているところが歩道から丸見え」(宮城さん)なこともあり、当初は地元客は恥ずかしがって少なかったが、開店から数年たち定着していった。学生や栄町の酔客、仕事帰りのスナック店員…。さまざまな人々に愛されてきた。
24時間営業ならではの苦労も数知れず。開店当時は、ほろ酔い客が飲み屋と間違えて長居したり、熟睡した客を他の客と協力して起こしたりしたことも。「最初は大変だったけど、だんだんお客さんのマナーも良くなっていった」と語る。

毎日通う常連客や毎年訪れる観光客など、リピーターも生まれた。08年ごろからは中国や台湾など海外の観光客も増加。コロナ禍前、週末は1日約300食を売り上げた。
店はリウボウとの契約満了のため移転を決め、24時間営業も終了する。移転先で、先んじて12日に開店した那覇市辻の店舗では「さし草そば」などの新メニューもある。安里駅前店向けにスープなどを作っていた浦添市屋富祖の工場も店舗に改装し営業を始めた。
「コロナは大変だけど、絶対いつかは収束するし、そばを食べたいという人は減らない。コロナが落ち着いたら、観光客の皆さんもまた来てね」と明るく呼び掛けた。
なかむら屋那覇店は那覇市辻2の28の3、営業時間は午前11時~午後11時ごろ(緊急事態宣言期間中は午後8時まで)。浦添店は浦添市屋富祖3の25の17、午前11時半~午後10時ごろ(宣言期間中は午後3時まで)。日曜定休。安里駅前店は電話098(871)4317。

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