手話で接客、寸劇も 南房総市に生シェイク専門カフェ 店長は地元知覚障害者協会長

道の駅とみうら枇杷倶楽部(南房総市)の隣に5月、生シェイク専門の須藤牧場プロデュースカフェ「MIME(マイム)」がオープンした。店長を務めるのは、安房郡市聴覚障害者協会会長の大倉清行さん(51)。県内では珍しい、手話で案内できる「サイニングストア」として開店当初から人気を集めており、大倉さんは「聞こえる人や聞こえない人にも来てもらい、手話を通じて触れ合えたら」と意気込む。
同牧場では、昨年6月から直営店でプロデュースカフェ企画を始動。店を開きたい人が半年ごとに店長を務め、こだわりの生シェイクを販売している。同牧場の須藤健太さん(28)が3期目の店長を探していたところ、大倉さんが自ら店長に名乗りを上げた。
耳が不自由な大倉さんが働きやすい環境となるよう、セルフレジからの注文の合図を音からライトに変更。店のカウンターには「こんにちは」「ありがとう」といった簡単な手話の動作が分かるパネルを並べ、手話を知らない人でも気軽に交流できるようにした。大倉さんが生シェイクを作っている間は、パフォーマンス集団「テンナイン」が映画の名シーンを身体表現で披露するなどユニークな接客を行い、来訪客の心をつかんでいる。
大倉さんの夢は「キッチンカーを使い、難聴者が集まるイベントで生シェイクを販売すること」。10月31日までの営業期間中に生シェイク5千杯を売り上げると、同牧場が車両を用意するという。
売り上げは現在640杯を超え、着実に夢へと近づいている。須藤さんは「一般の人々に加え、難聴の人や手話に詳しい人も多く来店している。全国でも個性を大切にするカフェを運営していけたら」と話した。
「MIME」は毎週金-日曜、午前11時~午後4時営業。ツイッターなどで随時情報を更新している。

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