相次ぐパブリックビューイング中止 井の頭公園は? 割れる判断

開催をめぐり、賛否の声が上がる東京オリンピック。
開幕まであと43日となった6月10日、全国知事会で発表されたのは、パブリックビューイングの相次ぐ中止だった。
千葉県 熊谷俊人知事「ライブサイトについては、われわれは開催を取りやめることにいたしました」
愛知県 大村秀章知事「国の方も統一的に『パブリックビューイングはもうやめてくれ』という方針を出して、周知をしていただきたい」
専門家として、政府分科会の尾身茂会長も中止すべきとの考えを示した五輪パブリックビューイング。
開催か中止かで判断が分かれている場所もある。
小澤陽子キャスター「井の頭公園に来ています。案内標識には武蔵野市と書いてある一方、一歩またいだあちらには三鷹市と書いてあります。井の頭公園は、このように2つの市をまたいで位置していることがわかります」
井の頭公園は、最寄りの吉祥寺駅は武蔵野市側だが、パブリックビューイング会場が開設されるのは三鷹市側。
6月4日には、武蔵野市が、都に対し、パブリックビューイングの中止を要望した。
武蔵野市 松下玲子市長「人の流れを抑える・感染を防ぐというメッセージと矛盾するのではないか。そもそもコロナ禍でイベント自体がふさわしいのか」
武蔵野市民からも開催を危惧する声が多く寄せられ、中止を要望したという。
武蔵野市民(70代)「絶対反対です。すごい人なんですね、吉祥寺に遊びに来る人たちって。それだけでも普段、えーっと思っているのに」

一方、会場が設置される三鷹市の河村孝市長は、入場者数を制限するなどして開催の可能性を探りたい考えだ。
三鷹市 河村孝市長「最初から中止を言う段階ではないと思っている。事前予約制で人数を絞り込んでほしいということと同時に、集団接種会場を並行してでもできると思っています」
人数を制限し、規模を縮小するなどしたうえで、空いたスペースに集団接種会場を設置。
会場に来る人は、ワクチン接種を済ませている環境を作りたい考え。
しかし、この接種会場併設案に、三鷹市民からも疑問の声が上がっている。
三鷹市民(20代)「パブリックビューイングは、ずっと見るじゃないですか。だから、長時間滞在するのをまずどうかなと思っていて。ワクチン接種だったら、接種が終わればみんな帰るじゃないですか。別かなと思います、使い方に関して」
三鷹市民(70代)「(五輪応援とワクチン接種)どっちを優先するかですけど、両方というはなかなか難しいと思いますね」
また、三鷹市長も東京都の考え方次第では、中止もやむを得ないとしている。
組織委員会とともにパブリックビューイングを主催する東京都の小池知事は、10日午前、「組織委員会との共同開催になりますので、その中での調整準備ということになろうかと思います」と述べた。
加藤綾子キャスター「もちろん、パブリックビューイングができたら楽しいでしょうし、できたらいいなと思う方もいらっしゃると思うんですが、そうすると、これまでわたしたちに制限がある生活を求めてきたことと、つじつまが合わなくなってきますよね。そんな中での開催となると、やはり不安を生んでしまうのかなと思うのですけれど?」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏「パブリックビューイングというのは、みんなで集まって盛り上がるわけでしょう。この感染状況では、リスクが高すぎるというのは、誰が見てもわかるわけですから。取るべき選択というのは、もう中止以外にないと思います」
加藤綾子キャスター「パブリックビューイングに行って、『静かに見てくださいね』というのもね?」
ジャーナリスト 柳澤秀夫氏「『声を出さないでください、集まらないでください』というわけにもいかない。みんなで盛り上がるものだから、それは今は無理でしょう」
加藤綾子キャスター「もっと違うやり方、ドライブインシアターのような形で車の中で観戦するということができたらいいかもしれませんけれどね。どうなるのでしょうか」

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