1億4000万円賠償で和解へ=福井県立病院、乳児に後遺症

福井県立病院(福井市)で手術を受けた生後2カ月の乳児に重い後遺症が残ったのは術後管理の過失が原因だとして、乳児と両親が県に約1億4300万円の損害賠償を求めた訴訟は、県が1億4000万円を支払うことで近く和解が成立する見通しとなった。同病院と乳児の父親が9日、それぞれ記者会見して明らかにした。
同病院などによると、乳児は2016年11月、鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受けた後に容体が急変。心肺停止状態となり、蘇生措置を施したが呼吸機能障害を負った。
両親らは17年、福井地裁に提訴。地裁が20年、鑑定医2人による鑑定を実施したところ、血中酸素濃度を測る機器を装着しないなど、術後管理が十分でなかったとする結果が出た。地裁が同12月、和解案を提示し、21年3月に双方が内諾した。
父親は記者会見で、病院側が当初過失を認めなかったことを挙げ、「自分たちが正しいのだという傲慢(ごうまん)を捨てて医療に向き合ってほしい」と話した。
橋爪泰夫院長も記者会見を開き、「今後このような事故が起こらないよう防止に努める」と陳謝した。

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