両陛下、コロナ下の3年目=オンラインで交流重ねる

天皇陛下は1日、即位から2年を迎えられた。この1年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が大幅に制限され、地方訪問などはかなわなかった。それでも天皇、皇后両陛下はオンラインの活用や国民に向けたビデオメッセージといった「新しい取り組み」を通じて、人々との交流を積み重ねている。
1回目の緊急事態宣言下で幕を開けた即位2年目。多くの行事が中止や延期となる中、両陛下は医療や福祉、教育など多様な分野の専門家や現場関係者をたびたび赤坂御所に招き、人々がコロナ禍で受けた影響などに耳を傾け、日々の苦労をねぎらった。今年2月の誕生日会見で陛下は「皆さんの有り難い尽力に思いをより深く致しました」と振り返った。
昨年8月の全国戦没者追悼式など、お言葉を出す機会を捉えてたびたびコロナ禍に言及。国民に「心を一つにして力を合わせていくことが大切」と繰り返した。新年一般参賀の代わりに皇后さまと国民に向けたビデオメッセージを初めて出し、画面越しに「再び皆さんと直接お会いできる日を心待ちにしています」と語り掛けた。
昨年11月以降、各地の病院や高齢者施設、障害者の職場視察にオンラインを取り入れ、今年は熊本豪雨や東日本大震災の被災者見舞いや宮中行事の「歌会始の儀」でも活用。4月28日に両陛下が見舞った福島県双葉町の伊沢史朗町長は「被災をした人たちに対する温かいお気持ちをじかにお会いしなくても感じた」と話した。
陛下は会見で「引き続き状況に応じて活用していきたい」との考えを示しており、5月30日に島根県大田市で行われる全国植樹祭では、初めてオンラインでお言葉を述べ、東京で苗木を鉢に植える様子を会場に中継するよう計画している。
即位前から5年近くにわたって両陛下を支え、4月に退任した小田野展丈前侍従長は「皇太子時代もご即位後も何事にも心を込めて真摯(しんし)に取り組まれるということは変わっていない」と指摘。「両陛下で新たな状況に的確に対応されている」と話した。

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