シロクマが客に投げられたボールを飲み腸閉塞で死亡 動物園職員が悲痛な訴え

(Nicola Geneletti/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)動物たちの愛らしい表情や行動を間近で見ることができ、老若男女を楽しませてくれる動物園。しかし、心ない客が投げ込んだボールをホッキョクグマが飲み込み、腸を詰まらせて死亡するという事故が発生した。イギリスの『Metro』や『Latin Times』が報じている。
■餌と勘違いかロシア・ウラル連邦管区にあるエカテリンブルク動物園で、長年にわたり客を楽しませてきたホッキョクグマのウムカ。25歳にもなる園の人気者だった。だが19日、動物園を訪れていた若者が、朝食をとっていたウムカに向かってゴムボールを投げた。餌と勘違いしたウムカはそれを飲み込み、その後、苦しみながら倒れてしまったという。
関連記事:ビーガン男性が極端な主張をして大炎上 「肉食は大量虐殺と同じだ」■ゴムボールで腸閉塞にウムカの異変に気づいた職員は、ただちに獣医師に連絡。しかし懸命な処置のかいもなく、翌日にウムカは息を引き取った。死因は腸閉塞で、剖検の結果、ゴムボールを腸に詰まらせたことがわかった。動物園に対しては、「ウムカにこの悲劇をもたらした若者は十分反省するべき」「その行為に厳しい罰を」といった声が寄せられているという。■孤児だったウムカウムカはロシア極東連邦管区のビリングスの田舎で生まれるも、両親たちとはぐれ、野生の犬の群れに襲われたところを地元の人々に救出された。額に残っていた黒い傷は、その時のものだという。地元の人々は4ヶ月ほど魚、セイウチ、アザラシなどの肉をウムカに与えて世話しており、野生に戻るのは難しいと判断され、1998年に同動物園にやってきた。16歳のときには、ホッキョクグマの胎仔を雌のヒグマの子宮に移植し、ヒグマが代理母出産するという異種間移植のため、精子を提供したことで有名になった。

■怒りと悲しみと…ウムカを亡くした動物園の職員たちの怒りと悲しみ、そして喪失感は相当なものだという。「見学者の方々にお願いです。動物たちを、もっと尊重してあげてください。大きくて強い猛獣でさえ、不注意に投げ込まれた“贈り物”から身を守ることはできません」「守ってあげられなくてごめんなさい、ウムカ」との声明を発表した。ウムカにはアイナという親友でありパートナーがおり、いつも長い時間を一緒に過ごし、大変な仲良しだったという。アイナも職員たちと同様に悲しんでいるに違いない。 (文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)

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