AOKIやワークマンの動きは、どう? スーツみたいな作業着「WWS」試着店をオープン

オアシススタイルウェア(東京都港区)が展開する「WWS(ダブリューダブリューエス)」は4月28日、初の常設路面店「WWS新宿3丁目店」をオープンした。試着に特化した店舗を目指し、WWS全商品832種類を展示する。

WWSは、2018年3月に「ワークウェアスーツ」として発売したスーツ型の作業着で、グループ会社の水道工事業の社員向けユニフォームとして開発したものだ。はっ水性や高いストレッチ性、毎日洗濯できる点が評判となり、30~50代の男性を中心に支持を集めている。20年3月~21年2月の売り上げは前年同期比で400%を達成。2月にワークウェアスーツのブランド名を「WWS」に変更し、着用するシーンを選ばない”ボーダレスウェア”として展開している。

これまで同社はECサイトを中心とした販売形態を採用してきた。しかし、機能性を実際に体感したいというお客の声を受けて、20年からは期間限定ショップを出店。実店舗の展開を強化していた。だが実店舗では、敷地面積によって限られた商品数しか展開できず、全ての要望に応えられないことが課題だったという。

今回オープンする常設店ではこの課題を解決するため、WWS商品の全色・全サイズ、832種類を展開。「商品の在庫がなく試着できない」といった機会損失を防ぐことで新規顧客の獲得を狙う。また、新発売の商品をいち早く展示し、店頭での先行予約にも対応するとしている。

同店では「ショールーム形式の販売体制」を採用した。店頭で試着し、その場で選んだ商品は直接自宅に届く購入フローを取る。過剰な在庫保持を避ける狙いがあるという。また、商品棚は全て可動式とし、イベントを開催する広いスペースを確保できるようにした。

店舗の内装は、配管や配線、鉄筋コンクリートの構造や、梁をむき出しにしたスケルトン天井とした。水道工事会社が発祥だということを連想させるためだという。また、商品棚などに水色を配色しWWSの世界観を表現した。

店内には撮影用の白幕を常設。「インスタライブ」などを容易に実施できる環境を整え、来店客にもその様子をリアルタイムで見てもらえるように工夫した。ECとリアルの融合を図り、ブランドイメージの構築を図る。

近年、ワークマンやAOKIなどが低価格で機能性の高いスーツを展開し、コロナ禍に適した商品として話題となっている。この動きについて中村有沙社長は「市場が活性化し、良いことだと思う」と余裕を見せる。

「他社の高機能スーツと、私たちの商品を利用される方の客層は異なっていると感じている。もともとは『作業着』として誕生し、独自の高機能素材を使用している点が強みだ。価格帯も含めてすみ分けができていると思う」(中村氏)

また同社は法人営業にも力を入れていて、WWSを制服として導入した企業は900社を達成。4月には、マリーインターナショナルプライマリースクール(東京都港区)と提携し、同社オリジナル素材「ultimex(アルティメックス)」を使用した学生服を展開している。

現在同社は期間限定ショップのほかに、常設店を4店舗展開している。期間限定で出店する八重洲口店は、出張のついでに立ち寄る人が多く、中村氏は「出店していない地域にも需要があると感じている」と話す。今後も出店を加速し、認知度の向上を目指すという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする