紀州ドン・ファン事件に「3つの疑問」警察はどこまで密売人の情報を?

“紀州のドン・ファン”こと野崎幸助さん(当時77)が18年5月に不審死した事件が、一気に動きだした。和歌山県警は28日、元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人容疑などで逮捕した。野崎さんに覚醒剤を飲ませて殺害したと疑われている。しかし、事件にはまだ謎が多い。

■警察は密売人を捕まえたのか

そのひとつが覚醒剤の密売人の存在だ。県警は早貴容疑者のスマホを解析。野崎さんの住む田辺市内で密売人と接触し、覚醒剤を入手した疑いがあるとされている。警察はどの段階で密売人の情報をつかんだのか。

「初期のころです」と言うのは元兵庫県警刑事で作家の飛松五男氏だ。飛松氏は早貴容疑者逮捕の28日に現地入りして取材した。

「県警は野崎さんが死亡して間もない段階で密売人に話を聞いて裏付けを取った。その結果、密売人が所持していた覚醒剤と野崎さんの体内から見つかった覚醒剤に同一性が認められた。早貴容疑者が入手した覚醒剤が犯行に使われた可能性が高まったのです」

地元では「県警が密売人を逮捕し、司法取引によって覚醒剤の譲渡を自白させた」との説まで囁かれている。

■覚醒剤に気付かなかったのか

野崎さんは死亡当日、夕飯に鍋料理を食べ、午後10時半ごろに倒れているのを発見された。午後6時~7時半に覚醒剤を摂取し、9時ごろ死亡したと推定されている。

覚醒剤を混入した料理などを口にしたら味で気付くのではないかと思うが、さにあらず。共同通信は薬物に詳しい医師の話として「にがりのような苦味があると聞くが、もし料理や飲み物に混ざっていても気付かないのではないか」と報じている。さらに「覚醒剤はごく少量で強い効き目がある。高齢者なら調味料の粉1粒ほどでも心臓に負担が掛かり、死に至る可能性がある」という。微量でも劇薬なのだ。

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