夜だけ時短意味ない…飲み会主催した厚労省課長の呆れた持論

「省内は怒りを通り越して呆れています。4人以内で21時終了なら何の問題もなかったのに……」
こう悔しさをにじませたのは、厚生労働省で働くある現役職員だ。厚労省の職員らによる“ルール無視”の宴会が波紋を広げている。
報道によると、3月24日に同省の職員23人が都内の飲食店で老人保健課の課長・Aさん提案のもと送別会を敢行。東京都では飲食店に21時までの時短要請が出ているなか、宴会は深夜までマスクもせず行われたという。
「発覚後、菅義偉首相や厚労省の田村憲久大臣は即座に謝罪。Aさんは減給1カ月の懲戒処分、大臣官房付け異動となりましたが、これは事実上の更迭。また会食は4人以下にするよう求められているなか、厚労省では今回以外にも5人以上の会食が2件行われていたそうです」(全国紙記者)
ある国会議員秘書は問題の裏に、厚労省の“風土”を指摘する。
「厚労省は私服で出勤する人もいるくらい、よくも悪くも役人っぽくない。今回の宴会も『厚労省ならやりかねない……』というのがもっぱらの評判です」
前出の職員も同省内の雰囲気を明かす。
「今の時代、“飲み会の参加は自由”だとは思いますが、厚労省には課長が音頭を取った飲み会を断るのはよほどのことがない限り難しいという空気があります。また同じ課のメンバーということで、“いつも朝から晩まで一緒に働いているのに誰も感染していないのだから大丈夫だ”という考えもあったのかもしれません」

その空気を醸成していたのがほかならぬ“首謀者”のAさんだという。医師免許も持つ医系技官というエリート中のエリートだ。
「Aさんは人当たりもよく、朝から晩までよく働きます。フットワークも軽く、飲み会には誘えば来る。近い将来、重要ポストに昇進するともいわれていました」
いっぽうでは、こんな声も。ある医療関係者はいう。
「できる男という評判でしたが、医系技官特有の“俺たちは違う”というプライドもあったと聞いています」
なによりAさんは今回の不祥事を引き起こすにいたった“呆れた持論”の持ち主でもあったという。
「Aさんは飲食店の営業時短要請は効果的だと考えていなかったそうです。親しい仕事仲間には『なんで昼の飲食がOKで夜がダメなのか。PCR検査をやるほうが効果的なのに……』と話していたと聞いています」(前出・職員)
Aさんの“飲食店の時短営業は無意味”という過激な持論の代償はあまりにも大きかった。
「Aさんをはじめ、職員たちは公衆衛生にも詳しかったと聞いていますし、“自分は特別だ”という特権意識があったのだと思います。ですが、出世コースは閉ざされたも同然。中央省庁で課長職を続けることさえ難しいと思います」
たった一回の宴会が官僚人生を“時短”するとはつゆほども思っていなかったことだろう――。
「女性自身」2021年4月20日号 掲載

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