見回り開始、店側釈明も=繁華街、目立つ買い物客ら―まん延防止初日の3府県

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた大阪、兵庫、宮城への「まん延防止等重点措置」の適用が5日、始まった。各地で飲食店の対策状況の調査がスタートする中、繁華街には普段通りに買い物などを楽しむ客の姿も目立った。
大阪市役所では午後5時、市と大阪府の職員計40人が飲食店などの見回り調査に出発した。出発式で松井一郎市長は「大阪の食文化と市民の命を守るための調査。摘発を目的としていない」と強調。店内のアクリル板設置などの確認を徹底するよう職員らに求めた。
JR大阪駅近くの商業ビルでは、調査に応対した居酒屋店員の男性(34)が「発注したアクリル板がまだ届かない」と釈明する場面も。男性は「とりあえずビニールで応急処置しようと思う。飲食時以外のマスク着用を客に呼び掛けるよう要請されたので、やっていきたい」と話した。
府内では新規感染者数が3日に過去最多を更新したばかり。重症病床が満床状態で新規受け入れが難しくなっているという大阪市立総合医療センターの白野倫徳医師(46)は、「時短営業で感染者が劇的に減るわけではないだろう。府民の危機意識が重要だ」と訴えた。
仙台市中心部にある東北最大の歓楽街・国分町では、日が暮れても人通りはまばら。ナイトクラブの60代の女性経営者は「女の子6人の給料が払えない」と6日から休業する。約40年のキャリアで最大の苦境といい「先が見えない」とため息をついた。午後8時、バーから出てきた60代の無職男性は「閉店時間が早まり、普段、店で会える常連客と飲めないのでさみしい」と漏らした。
商業施設などが立ち並ぶ神戸市の繁華街・三宮。午後3時ごろ、買い物袋を手に百貨店から出てきた兵庫県芦屋市の70代主婦は、まん延防止措置を受けても「生活は変わらない」と冷ややか。神戸市の男性会社員(24)は「(時短営業など)飲食店は気の毒だが、そんなに効果があるとは思えないし、緊急事態宣言との違いもよくわからない」と首をかしげた。

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