BPO 「テラスハウス」は「放送倫理上の問題があった」

フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん(当時22)が昨年5月の放送後に死去したのは「過剰な演出がきっかけ」として母・響子さん(44)が人権侵害を申し立てた事案で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は30日、出演者への配慮を欠いて放送した点で「放送倫理上の問題があった」との見解を発表した。人権侵害は認定しなかった。
人権委によると、昨年3月にネットフリックスで番組の先行配信後、SNSで花さんへの誹謗(ひぼう)中傷が相次ぎ、自傷行為に至る深刻な事態が生じていた。その後、同5月に同じ内容を放送しており「出演者の精神的な健康状態に対する配慮に欠けていた点で、放送倫理上の問題があった」とした。
自傷行為後、フジ側は花さんに一定のケア対応をするなど「漫然と放送を決定したものとはいえず、人権侵害があったとまでは断定できない」とした。共演男性に対するビンタを花さんに促すような過剰な演出などがあったとの申し立てについては「事実が確認できない」としながら「実際にはビンタをしておらず、自己決定権が侵害されたとはいえない」と判断。「全体として問題の深刻さの認識に甘さがあったことは否定できない」とし、体制の問題を課題として指摘した。フジテレビは見解を「真摯(しんし)に受けとめる」とコメントした。

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