小池百合子都知事“仲良し”橋本聖子新会長誕生で存在感UP「大いに期待しております」

東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、女性蔑視(べっし)発言で会長を辞任した森喜朗氏の後任に橋本聖子氏(56)を選出した。開幕まで半年を切る中での異例の会長交代となったが、東京都の小池百合子知事(68)にとっては天敵であった森氏が退き、関係が良好な橋本氏の就任は好材料となる。開催都市トップの存在感が増す形となりそうだ。
小池氏はこの日、橋本新会長誕生に「アスリートとしての経験も大変豊富であり、アスリートの目線での大会運営も行っていただけることと大いに期待しております」と歓迎。「橋本組織委員会会長はじめ、国、IOC、IPCの関係者とともに一丸となって取り組んでまいります」とコメントした。
女性蔑視発言によるトップ交代、新型コロナウイルス収束の道筋が見通せない中での開催判断など橋本氏の手腕に早くも注目が集まる一方で、実質的に実権を握るとみられるのが、開催都市トップの小池氏だ。
小池氏はこれまで、森氏とたびたび不仲が取り沙汰され、IOC・バッハ会長はその森氏と盟友であることから、重要な交渉においては思うような発言権を持てないのが現実だった。2019年11月の東京五輪のマラソン・競歩競技の札幌移転を巡っては、事前相談もなく“蚊帳の外”のような形で開催地変更が決まり、小池氏が「合意なき決定」と恨み節をさく裂させた。
長年の“天敵”が女性蔑視発言という思わぬ形で会長の座を退くこととなり、後任人事については「透明性を持って進めてほしい」と注文をつけたほかは、表向きは静観してきた。小池氏周辺によると「新会長は女性が望ましい」というのが都側の意向だったという。結果的に小池氏と関係良好な橋本氏が新会長就任となり、今回の人事で小池氏の存在感は一気に増すとの見方も強まっている。

また、いったんは“ボイコット”した4者会談について、小池氏は12日の定例会見で「次の会長が世界にも納得してもらえてポジティブな状況が整ってくれば、むしろ発信をする機会にするべきだ」と出席に前向きな姿勢をみせている。
同会談は、バッハ会長、小池氏、橋本氏、そして橋本氏の五輪相辞職に伴い、再登板した丸川珠代氏との4者で近く開催されるとみられる。丸川氏は16年の東京都知事選で小池氏を酷評した経緯があり、政府と都の連携を不安視する向きもある。女性“三つどもえ”の戦いとなるか、開催半年を切る中で三者足並みをそろえられるかにも注目が集まる。

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