ハンセン病台帳「ヤフオク」に=患者氏名、病状、閲覧可能―明治時代、長野で作成か

明治時代に長野県の警察署が作成したとみられるハンセン病患者の台帳がインターネットオークション「ヤフオク!」に一時、出品されていたことが19日、分かった。氏名や本籍、病状などが記載されたページの画像も添付され、閲覧可能な状態になっていた。台帳の真贋(しんがん)や流出経路は不明だが、ハンセン病に詳しい敬和学園大(新潟県)の藤野豊教授(日本近現代史)は「県が経路を調べて回収を進め、管理すべきだ」と指摘した。
知人から連絡を受けた藤野教授が17日、サイトを運営するヤフー側に伝え、発覚した。台帳の表紙には「明治三十二年 癩(らい)病患者並血統家系調 大町警察署」と記され、赤字で「永年保存」とあった。
出品地域は埼玉県内で、サイト上では表紙のほか、台帳の中身とみられる2ページ分の画像が添付されていた。画像には患者の氏名、生年月日、住所、本籍地、職業、病気の状況などが含まれており、家族の情報も記載されていた。
ヤフーによると、台帳は13日午後9時41分、競売開始価格20万円で出品された。入札者が現れないまま18日午前10時23分に終了したが、ページが残ったままだったため、ヤフーは同日夜、「ガイドライン上、不適切」と判断して削除した。

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