100万年以上前のマンモスDNA解読 大型動物ゲノム解読では最古

シベリア北東部の永久凍土で発見された100万年以上前のマンモスの歯からDNAを抽出し、全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、スウェーデン自然史博物館などの国際研究チームが18日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。大型動物のゲノム解読では最古という。
マンモスは約530万年前に、アフリカに生息するゾウの祖先と分かれたと推定される。ユーラシア大陸北部まで進出した結果、毛が長くなり、脂肪を蓄え、体温をうまく制御するようになったが、こうした寒冷地に適応した進化が予想以上に早く起きていたことが分かった。
DNAを抽出した歯は別々の場所で発見された3個体で、細胞小器官ミトコンドリアのゲノムを完全に解読したほか、細胞核ゲノムの一部を解読できた。120万~110万年前の個体は新種の可能性があり、北米大陸の「コロンビアマンモス」の祖先に当たることが判明。コロンビアマンモスは42万年前までに、このマンモスの系統と「ケナガマンモス」が交雑して出現したとみられる。
一方、120万~100万年前の個体はユーラシアや北米のケナガマンモスの祖先、80万~50万年前の個体は初期のケナガマンモスと位置付けられた。寒冷地に適応した遺伝子の変化の大半は祖先の段階で起きていた。
これまで最古のゲノム解読とされていたのは、カナダの永久凍土から骨が見つかった78万~56万年前のウマ類で、論文が2013年に発表された。

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