弁護側が「心神喪失」と無罪主張 8人重軽傷の原宿暴走

東京・原宿の竹下通りで2019年元日、無差別殺害目的で車を暴走させ8人をはねたとして、殺人未遂や殺人予備などの罪に問われた無職日下部和博被告(23)の裁判員裁判の初公判が18日、東京地裁(永渕健一裁判長)であった。被告は「1人でも多くはねようと思ったのは事実だが、途中から前方がよく見えなかった」と述べ、起訴内容の一部を否認した。
弁護側は「犯行時、被告は統合失調症の影響で心神喪失状態だった」と無罪を主張。被害者8人のうち5人については殺意がなかったと述べた。
検察側は冒頭陳述で、被告には完全責任能力があり、8人全員に対して殺意があったと主張。「死刑制度や、それを支持する国民が許せないという考えを強め、無差別殺人を計画した。事件直前には『オウムの報復』などと書き残していた」と指摘した。
日下部被告は事件直後「殺そうと思ってはねた。死刑制度に対する報復でやった」などと話していたが、その後黙秘に転じていた。東京地検は鑑定留置を実施。刑事責任を問えると判断し、19年5月に起訴した。
起訴状によると、日下部被告は18年12月31日、無差別殺害事件を起こす目的で、火炎放射器のように改造した高圧洗浄機を軽自動車に積載。19年元日未明、この車で竹下通りに進入し、殺意を持って歩行者を次々にはね、8人に重軽傷を負わせたなどとされる。

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