鉄道会社をやめてプログラマーに転職、年収半減した男性 スクールに80万円投資、紹介されたのは劣悪SES企業

新型コロナウイルスの感染拡大で多くの業界に暗雲が広がる中、不安を感じて異業種転職を考える人もいる。年始に「鉄道会社は辞めるな君」というツイッターアカウントで話題になった20代男性もその一人だ。
東海地方で電車運転士として働いていた男性は、新型コロナに伴う鉄道会社の業績悪化に危機感を覚えてプログラミングスクールに通うことを決めた。半年間にわたり通学した後、念願のプログラマーに転職。ところが、ツイートでは
「授業料に80万消えて、SESにぶちこまれて年収も300万下がり、自由を失った」
「授業料に80万消えて、SESにぶちこまれて年収も300万下がり、自由を失った」
と明かし、フォロワーらに「絶対に(現職を)辞めるな」と訴えた。
「基礎の基礎しか学ぶことができないので、あれだけでは実践に活かせないと思います」
男性はキャリコネニュースの取材に「以前から仕事が単調でつまらない、夜勤が多い、長時間労働、仮眠時間は4時間を切ることが頻繁にあり、会社を辞めたいと常に考えていました」と話す。そんな折、新型コロナウイルスに伴う業績悪化が重なった。
「優秀な社員の大量退職やボーナスの大幅な減額があり、会社にぶら下がって生きることに対して不安を感じることが多くなりました」
「優秀な社員の大量退職やボーナスの大幅な減額があり、会社にぶら下がって生きることに対して不安を感じることが多くなりました」
そこで、男性は「人生を変える、フリーランスも目指せる」という広告に惹かれて、大手プログラミングスクールに通い始めた。しばらくは運転士を続けながら夜間に通学していたが、思いのほかつらく、後に鉄道会社を退職してスクールに一本化したという。

通学期間は26週で、学費は約90万円。20代後半の男性にとって、プログラマーという異業種への転職を目指した一念発起だった。
スクールではHTMLやCSSを始めとしたプログラミングの基礎を学習。だが、
「基礎の基礎しか学ぶことができないので、あれだけでは実践に活かせないと思います。自分で自主学習する方が必要になります」
「基礎の基礎しか学ぶことができないので、あれだけでは実践に活かせないと思います。自分で自主学習する方が必要になります」
と振り返る。スクールで学習できるレベルは限られており、そのまま仕事に生かせる実践力は身に付かなかったという。
自社開発に就職できず、全額返金保証を受けようとしたらSESを紹介される
男性はスクール修了後、SES企業に就職した。SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、クライアント企業に派遣されて、ソフトウエアやシステムの開発・保守・運用を行うサービスだ。
SES事業を手掛ける会社は未経験エンジニアの就職先として一般的になっているが、偽装請負の温床になっている側面があり、ITエンジニアの間では「闇」「やめておけ」などと言われている。
「今の会社にはスクールの紹介で就職しました。他の自社開発や受託開発も受けましたが、上手くいきませんでした。転職が無理だと感じたので全額返金保証を使おうと思ったところ、SESへ誘われた形です」
「今の会社にはスクールの紹介で就職しました。他の自社開発や受託開発も受けましたが、上手くいきませんでした。転職が無理だと感じたので全額返金保証を使おうと思ったところ、SESへ誘われた形です」
男性はかつて、プログラマーに対して「都心で綺麗で開放的なオフィスでフリードリンク片手に自由な服装で、談笑しつつプログラミングをしているイメージでした」と華やかな印象を持っていたという。ところが、蓋を開けてみると現実はまったく違った。

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