オオカミと遠縁、独自進化=北米の大柄な絶滅種―国際チーム

北米大陸で繁栄し、約1万3000年前に絶滅した大柄なオオカミ「ダイアウルフ」は、現代のオオカミと近縁と考えられてきたが、遺伝的には交雑できないほど離れていることが分かった。英ダラム大などの国際研究チームが初めて全遺伝情報(ゲノム)を解読し、英科学誌ネイチャー電子版に14日発表した。
ダイアウルフは英語の名称で、オオカミやコヨーテと同じイヌ属。ダイアや学名の種名「ディルス」は恐ろしいという意味で、バイソンのような大型動物を獲物にしていたが、気候変動などで大型動物が減ったため絶滅したとみられる。
研究チームはダイアウルフの化石に残っていたコラーゲンから細胞核や細胞小器官ミトコンドリアのDNAを抽出し、ゲノムを解読。その結果、ダイアウルフの祖先は約570万年前にオオカミなどの祖先と分かれ、北米大陸で独自に進化したと推定された。これに対し、オオカミやコヨーテは祖先がユーラシア大陸から北米大陸に繰り返し進出したほか、雑食性があり、交雑できたことが有利に働いて現代まで生き延びた可能性があるという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする