デジタルハリウッドのエンジニア起業家養成スクールに第1期生20人が入学 北海道から起業家コミュニティーを創出

デジタルハリウッドは、自社が運営する起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMY」の新業態「G’s ACADEMY UNIT_」を札幌に開校した。10月31日には、定員15人を上回る第1期生20人が入学した。

この「G’s ACADEMY UNIT_SAPPORO」は、2020年2月にG’s ACADEMY卒業生の森田宣広氏がクラウドファンディングによって誘致活動を発起したプロジェクト。サツドラホールディングス(HD)のグループ企業であり、教育事業を展開するシーラクンスとライセンス契約をして開設された。

サツドラHDは「ドラッグストアビジネスから地域コネクティッドビジネスへ」というビジョンを掲げるドラッグストアチェーン。一方、G’s ACADEMY UNIT_は「地域をリードし、『セカイを変える』、起業家・エンジニア養成コミュニティの創出」を掲げている。両社のビジョンをもって、札幌を中心に北海道から「セカイを変える」起業家・エンジニアを生み出すことを目指す。

大学生から公務員、旅行会社まで 幅広い入学者の経歴
第1期生は大学生の割合が多く、すでに地域でスモールビジネスを手掛けている起業家が入学する傾向も目立った。デジタルハリウッドによると、「北海道」や「地域社会」に貢献するためのプロダクト制作や、コロナ禍を機に次のビジネスを創造したいという動機が多く聞かれたという。

入学生の竹内信二氏は、立命館アジア太平洋大学を卒業後、故郷の北海道で就職したいとの思いからサツドラHDに入社。「プログミングは全くの未経験ですが、G’s ACADEMY UNIT_SAPPOROのWebサイトをみて2秒後に申し込みました。サツドラの現場からの課題解決ももちろんですが、北海道に貢献したいという思いが強くあります。思いをプロダクトにつなげたいと思います」と意気込んだ。

東山博計氏は札幌市の市役所勤務で、ごみ収集、道路パトロール、公園や道路設計・工事などを担当し、現在は南区の地域振興課でスポーツイベント等の企画・実施を行っている公務員。

「G’s ACADEMYでは、『地域を明るくする』プロダクトをつくりたいと思っています。図書館に入り浸っている高齢者の方々やスーパー銭湯に集まって時間を過ごす地域の方々を、地域社会に参画させるプロダクトをつくります」と展望を語った。

吉田陽香氏は旅行会社で給与計算事務を担当。業務改善システムのRPAを使い始めて、プログラミングの未来を感じたという。「プログラミングで、この世界に『楽しく楽(ラク)できるもの』を創り出したいと思っています」とやる気を見せた。

起業家コミュニティーの隆盛が期待
一昔前まで「起業」は、チャレンジ精神旺盛な一部の人だけが挑戦できるハイリスクな選択肢だった。しかし、働き方改革による副業・複業の促進や、コロナ禍によるリモートワークの浸透などで、多様な働き方の1つとして起業が捉えられるようになってきている。

第1期生の顔ぶれからも分かるように、会社員や公務員が起業するケースも珍しいものではなくなった。リモートワークによって働く場所の縛りがなくなる今後は、地方でもバックグラウンドを問わない起業家コミュニティーの隆盛が期待できる。

「G’s ACADEMY UNIT_SAPPORO」は現在、21年1月31日より開講する第2期生を募集している。

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