未払い報酬書面「ケリー被告に相談」=証人出廷の元秘書室長―東京地裁

日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(66)の報酬隠しに関与したとして、金融商品取引法違反罪に問われた同社元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)らの公判が25日、東京地裁(下津健司裁判長)であった。証人出廷した同社元秘書室長は、ゴーン被告が受け取りを延期した「未払い報酬」を記した合意文書をケリー被告に相談したと証言した。
弁護側の証人尋問で元室長は、ゴーン被告の指示で2011年4月ごろ、09、10年度のゴーン被告の報酬のうち、支払いを延期した約10億円を退任後に払うことなどをまとめた合意文書を2通作成したと証言。ゴーン被告と元室長が直筆で署名し、1通ずつ保管したという。
書面作成に当たり、ケリー被告に相談したと明かした。「確定した報酬と支払った報酬と未払い報酬の項目を書く」ことを伝え、書面を見せた。「ケリーさんはさっと見て、すぐOKという感じで戻した」とした。
一方、ケリー被告の弁護人は、合意文書へのケリー被告の関与などについて、元室長の認識が取り調べ時と食い違っていると指摘。元室長は「覚えていない」「文書を見せたことは間違いない」などと応じた。

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