秘書証言は「虚偽」=案里被告主張、審理終了―参院選買収・東京地裁

昨夏参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた参院議員、河井案里被告(47)の公判が20日、東京地裁(高橋康明裁判長)であり、3回目の被告人質問が行われた。案里被告は現金提供を認めた公設秘書の証言について、「虚偽の事実を作り上げて私を陥れようとしている」と主張した。
事件の審理はこの日で実質的に終了。12月15日に検察側の論告求刑、同23日に弁護側の最終弁論があり、判決は年明けの見通し。
前田智代栄・公設第1秘書は10月の証人尋問で、案里被告の夫で衆院議員の元法相、克行被告(57)=分離公判=の指示を受け、広島県江田島市議に現金入り封筒を渡したと証言。案里被告にも事前に報告し、封筒も見せたと述べたが、案里被告は「真実ではない。(市議への現金については)全く知らなかった」と否定した。
検察側は、現金提供を夫妻で分担した証拠とする地元議員名簿を法廷で示し、名前の横に夫妻のあだ名を略した「こた」や「ぶ」の文字が手書きで残っていると追及。これに対し案里被告は、「書き込みは夫の字だと思うが、(名簿の)意味は私には分かりません」と答えた。
克行被告が配ったとされる2000万円超の現金の原資について問われると、「分からないが、夫が管理していた手元資金から出せたと思う」と説明。自民党本部から多額の選挙資金が夫妻側に渡ったことについては「知っていた」としたが、「資金の管理は夫が行っており、いくらかは知らなかった」と述べた。

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