『鬼滅の刃』を彷彿させる藤が話題の名刹・白毫寺 守り続ける住職の想いを直撃

(写真提供:白毫寺)鬼滅の刃でときおり登場する美しい藤の花は、劇中では鬼が嫌うとされている。それを彷彿させる藤が兵庫県の寺にあると今SNS上で話題だ。しらべぇ取材班は、美しい庭園を守り続ける住職にその想いを聞いた。
画像をもっと見る■参拝者を優しく包み込むJR福知山線・市島駅から車で8分の場所にある天台宗・五大山「白毫寺(びゃくごうじ)」。705年に法道仙人により開基され、1,300年以上の歴史がある。白毫とは、仏(如来)の眉間のやや上にはえているとされる白く長い毛で、光を放ち世界を照らすと言われている。白毫寺では4月の桜にはじまり、藤・セッコク・スイレン・ハスと四季折々の花々が庭園内で咲き誇る。特に5月初旬の九尺ふじは巨大な紫のベールとなって、参拝者を優しく包み込む。
関連記事:鬼滅の刃にも出た『大正時代の天ぷら』を最強職人が再現 その味わいに感動■これまでの最長は180cm白毫寺のメインの藤は、園芸品種名「九尺ふじ」と呼ばれる花穂の長い藤で、正式名称は「野田長ふじ」。下まで咲くと、これまで最も長いもので、180cmを記録しており、藤棚に咲き誇る姿は、まさに圧巻だ。

(写真提供:白毫寺)■参拝者の心を癒したい住職によると、この藤を植えたのは約30年前だという。例年の開花時期は5月初旬から中旬ごろまでで、この時期に毎年「九尺ふじまつり」を開催している。しかし今年はコロナ禍で中止となり、4月25日から5月31日までの期間は境内への立ち入り一切禁止した。

(写真提供:白毫寺)「万が一にも感染拡大の要因となり、参拝者の身体を傷つけ生命を脅かす結果になっては申し訳ない」という住職の想いからだった。「もともとは藤の花を見て和んで、心を癒していただきたいという目的があるので、来年はなんとか開催できれば」と住職。
■「一隅を照らす」人ほど国の宝今の時期は、ちょうど紅葉の見頃を迎え、真っ赤なモミジと黄色のムクロジのを堪能できる。また、紅葉の風景の中には太鼓橋がある。この橋の手前が私たちの俗世界、反対側は私たちの悟りの世界を表現。急勾配は、「悟りへの道のりの厳しさ」を表しているそうだ。

(写真提供:白毫寺)さらに庭園には、「一隅を照らす」と書かれた石碑が立っているが、これは「自分の置かれた場所や立場で精一杯努力する『一隅を照らす人』ほど、国の宝だ」と言った伝教大師・最澄の言葉だという。 (取材・文/しらべぇ編集部・おのっち)

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