オンデーズ、全国の店長年収を平均100万円昇給 狙いは?

アイウェアの製造販売を手掛けるOWNDAYS(沖縄・那覇、以下オンデーズ)は、店長職の年収水準を全国一律で平均100万円、最大で130万円引き上げると発表した。理由について同社は、「社内施策による売上拡大と店舗オペレーションの生産性向上に伴い、全体的な給与体系の大幅アップが可能となった」ためとしている。

新型コロナウイルスの流行により、店舗運営では感染対策が余儀なくされた。そこで、同社はリモート視力測定による非対面型視力測定システムを全国的に導入。視力測定予約システムの整備や購入履歴のLINE連携など、店舗スタッフの生産性向上にも注力してきた。

これらのデジタルトランスフォーメーション(DX)による施策を進めた結果、全体的な給与体系の大幅アップが可能になったという。

同社で広報を担当する重村真実氏に今回の取り組みの理由を聞くと「視力検査のリモート化など、業務効率化によって、検査員などの人件費も含め根本的な人事コストを下げられたのが大きい」という。

またコロナ禍でも眼鏡には一定の需要があると話す。「テレワーク需要によって通常コンタクトをつけていた消費者も、Zoom会議用にブルーライトカットの眼鏡を購入するなど、(定期的にお金がかかる)コンタクトからの買い替え需要も見られます。外出することが少なくなることで来店客数は減っているものの、売り上げ自体は急激には減っておらず、利益としてはシンガポールをはじめ世界的に右肩上がりの状況です」(重村氏)。

マネジメントに長けた人材を確保
重村氏が話すように同社はコロナ禍でも店舗数や売り上げ、利益を増やしており、2020年度末までに国内20店舗を含む約40店舗の出店を計画しているという。3月には内定取り消しとなった学生を対象に臨時採用も実施した。

昇給の狙いを聞くと「現在働いている社員のモチベーションを高めることが第一義です。もう1つは営業管理職のさらなる待遇改善をすることによって、アパレルなど他業界からの中途採用を強化したいと考えております。マネジメント能力に長けた人材の確保につなげていきたい」と展望を語った。

コロナ禍による業績不振で、求人数は急減傾向にある。アパレル・ファッション業界専門転職サービス「クリーデンス」によれば、6月~8月のアパレル・ファッション業界の求人数は前年同期比で25%減少していた。その中でオンデーズは今回の待遇改善によって採用に拍車を掛けられるか。(アイティメディア今野大一)

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