換気扇はずっと回すほうがいい? 気になる電気代を解説

換気扇は、テレビのように映像が映るわけでもなければ、部屋が温かくなったり涼しくなったりするわけでもありません。そのため、「換気扇は止めたり消したりしている」という人や、「あまり使わない」という人もいるかもしれません。しかし、換気扇にも重要な役割があります。

ここでは、換気扇を回すメリットや、どのくらい電気代がかかるのか、換気扇を使うときの注意点について解説します。
換気扇の電気代はどのくらい?

そもそも、換気扇にかかる電気代はどのくらいなのでしょうか。キッチン、お風呂場、トイレなど、換気扇がついている位置ごとに見ていきましょう。
キッチンの換気扇の電気代
キッチンの換気扇は、換気扇の中でも大型であることから、お風呂やトイレの換気扇に比べると、電気代はやや高めです。

換気扇のサイズや性能によっても幅がありますが、キッチンの換気扇の消費電力は1時間あたり、プロペラ式の換気扇の場合は20W程度、大型の換気扇の場合は30~100W程度です。

1kWhあたりの電気代を27円(全国家庭電気製品公正取引協議会「新電気代目安単価」)とした場合の電気代は、20Wなら1日で約12.96円、100Wなら1日で約64.8円です。
お風呂場の換気扇の電気代
お風呂場の換気扇の消費電力は、およそ20W程度です。つまり、1日あたりの電気代は小型のキッチン換気扇と同様、約12円程度になります。

ただし、お風呂の換気扇にも大小のサイズがあり、小型で

省エネタイプであれば消費電力が10W程度なので、電気代はさらに安くなります。また、天井埋め込み型の換気扇の中には、消費電力が3W程度という非常に省エネ性能に優れた換気扇もありますので、新調するときは消費電力を調べてみるといいでしょう。
トイレの換気扇の電気代
トイレの換気扇は、お風呂の換気扇と同様に天井埋め込み型で、サイズはお風呂場の換気扇よりも小さめです。そのため、消費電力は通常のお風呂場の換気扇よりも少なく、3W程度しか使いません。
1日あたりの電気代は1円程度と、毎日つけていても安心できる金額です。

お風呂場やキッチンの換気扇をこまめに消しているご家庭でも、トイレの換気扇はつけたままにしているのではないでしょうか。トイレはにおいがこもりやすい場所ですし、回しっぱなしにしても金銭的な負担が軽いため、換気扇をつけたままにしておくことをおすすめします。

換気扇をつけたままにするメリット

2003年7月から施行された改正建築基準法により、シックハウス症候群を予防するために、すべての建造物に24時間換気システムの設置が義務づけられました。室内全体の空気をゆっくり入れ替える24時間換気システムは、基本的につけたままにしておくのがおすすめです。キッチンなどその他の換気扇は、換気したいときに併用するといいでしょう。
空気の入れ替えができる
最近の住宅は気密性が高く、空気が入れ替えにくくなっています。しかし、時には部屋の空気の入れ替えをしないと、十分な酸素を室内に入れられない可能性が出てくるでしょう。また、ほこりやウイルス、湿気対策にも換気扇は効果的です。

換気扇は、部屋の中の空気と外の空気を入れ替えるためにあるもので、つけたままにしておけば、自然と空気の入れ替えができます。
換気には、定期的に窓を開ける方法もありますが、部屋すべての窓を一定時間ごとに空けて空気を入れ替えるというのはなかなか面倒だったり、家に人がいない時間が多くて不可能だったりすることもあります。そのようなときは、換気扇を活用するといいでしょう。
においがこもらない
換気扇で空気の入れ替えをすることで、自然と家の中のにおいを外に出す効果があります。トイレはもちろん、キッチンでの料理のにおいやマニキュアを塗ったときのにおいなども、換気扇を回さないとかなり長いあいだ、家の中にとどまってしまうものです。
できるだけ室内に、においを残さないためにも、換気扇を回しておきましょう。
結露や湿気対策になる
お風呂場や洗面台といった水回りは、どうしても湿気が溜まりやすくなります。そこで、換気扇で空気とともに、湿気を外に出しましょう。
特に、湿度の高いお風呂場は、換気扇を回しておかないとカビが生えやすくなります。また、室内と外気温の差によって起こる結露も、換気扇で外の空気と入れ替えることで、多少やわらげることができるでしょう。
ほこり、花粉、黄砂などが室内に溜まりにくい
ほこりや花粉、黄砂といった非常に細かい汚れは、服についたり、窓の隙間から入り込んだりと、少しずつ家の中に蓄積していきます。
換気扇を回し続けることで、こうした小さなゴミを外に排出する効果が期待できます。換気扇にはフィルターがついていますので、汚れで目詰まりを起こさないよう、定期的に掃除をしたり、フィルター交換をしたりするようにしましょう。また、外づけフィルターを活用する方法もあります。

シックハウス症候群の予防に役立てる
シックハウス症候群とは、家を建てる際に使われるさまざまな化学物質の影響によって健康被害が起こることを指します。シックハウス症候群対策としては、建材や換気設備の規制などの対策が進められていますが、「建材から発散する化学物質を減らすこと」と「換気をすること」の、2点が有効とされています。

そのため、防げるとは断定できませんが、換気扇を回すことで少しでも予防につなげることができるでしょう。

換気扇を使うときの注意点

室内の空気をきれいに入れ替える換気扇は、なくてはならない存在です。続いては、できるだけ効率良く換気扇を活用するためのポイントについてまとめました。日頃から意識して換気扇を使いましょう。
換気扇を清潔にする
換気扇は、できるだけきれいな状態を保つようにしてください。

フィルターには、どうしても空気といっしょに吸い込んだほこりや汚れが溜まってしまいます。そのままにしておくと、フィルターの目詰まりが起こって、うまく空気を吸い込めなくなる可能性があります。すると、吸い込むときに消費電力が余計にかかるため、電気代が高くなってしまい、換気効率も悪くなります。
浴室は密室にする
使用後の浴室の換気をするときは、扉を開けずに締め切ったまま換気扇を回すのがおすすめです。

空気の通り道を作るために浴室の扉を開けっぱなしにしているという人もいるかもしれませんが、扉を開けておくと、湿気を含んだ空気が脱衣場や室内に流れ込んでしまいます。

お風呂場のドアには、下部に「ガラリ」という空気を通す換気口がついていたり、扉の上部に空気を通す隙間があったりするタイプもあります。もしついておらず、密室での換気が気になるなら、扉を5cmほど開けておくのも手です。ただし、まずは湿気を室外に出すために、扉は閉めておきましょう。
エアコンと併用するときは風量設定を弱めにする
エアコンと換気扇を併用するときは、換気扇の風量設定を弱めにしましょう。エアコンで部屋の空気を冷やしたり温めたりしても、換気扇が多くの空気を外に逃がしてしまうと、部屋を快適な温度で保ちにくくなってしまいます。

そもそも、換気扇を止める方法もありますが、換気扇を止めると、室内の換気ができなくなってしまいます。エアコンは外の空気を取り込んでいるわけではなく、スイッチを入れていても換気していることにはなりません。そのため、エアコンを使っているときも、換気扇は回しておくといいでしょう。

換気扇は室内の空気を入れ替えてくれる、住宅に必須の存在

換気扇は、気密性の高い現代の住宅になくてはならないものです。換気扇の消費電力はほかの家電に比べて微々たるものですから、一日中つけたままにしていたとしても電気代に大きく影響しないでしょう。

換気扇は、つけていたほうが湿気やカビ対策ができ、家を長持ちさせてくれます。こまめに消すのではなく、つけたままにしておき、室内の換気に活用するのがおすすめです。

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