寿司職人を装い2人でひったくり 高齢者ばかりを狙った理由

「久しぶり~。以前、あなたがよく来ていた寿司屋の職人です。ちょっと買い物をしてくるから1万円貸して~」

見知らぬお年寄りに声を掛け、現金を奪ったとして、いずれも無職で北区王子本町の鈴木勇治(71)と足立区西新井の藤枝茂(66)両容疑者が13日、窃盗の疑いで警視庁武蔵野署に逮捕された。

2人は13日午前11時ごろ、東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅の連絡通路で買い物に来ていた練馬区の無職の男性(91)に声を掛け、男性が財布から1万円紙幣を取り出した瞬間、ひったくって立ち去った。

駅周辺では3月以降、80~90代の男性3人が同様に1万円札を奪われる被害に遭っていた。警戒にあたっていた武蔵野署員が犯行現場を目撃し、中央線のホームまで追いかけて2人の身柄を確保した。

調べに対し、鈴木容疑者は「知人と一緒に盗んだことに間違いない。酒を飲むのに使おうと思った」と容疑を認め、藤枝容疑者は「1万円を使って高齢男性の代わりに馬券を購入し、手渡すつもりだった」と否認している。

まず藤枝容疑者が高齢者を呼び止め、鈴木容疑者が会話を始め、2人でにじり寄って犯行に及んでいた。

「2人は30年前からの飲み友達です。高齢者ばかりを狙ったのは、相手が追いかけて来られないからでしょう。被害者は金をとられた瞬間、声を上げることもなく、何が起きたか分からないような感じだったみたいです。鈴木容疑者は20年以上前に『競馬のいい情報がある』と話を持ち掛け金を取る、いわゆるコーチ屋をやっていた。パッと見で、つい職人と思い込んでしまったのかもしれません」(捜査事情通)

ちなみに、2人は職人として寿司を握ったことはなかったそうだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする