オンライン会議で耳のトラブル増加?

新型コロナウイルスの感染が拡大してから、これまで対面で行っていた会議を自宅からオンラインで行う機会が多くなっています。その影響で、ある病気にかかる人が増加しているんです。TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で中村友美ディレクターが取材報告しました。
オンライン会議の影響で増えている病気とは。西馬込あくつ耳鼻咽喉科の阿久津征利院長に聞きました。
西馬込あくつ耳鼻咽喉科・阿久津征利院長「リモートだったりとかイヤホンを使う機会がすごく増えてますので、それに伴って耳の中のトラブル。外耳炎、外耳湿疹といった耳の中を傷つけてしまっているという方が多かったです。どちらも同じような病気なんですけども、耳が少し痒いというところから始まって、そのあと耳が痛くなってきてしまって、腫れてきて触ると痛かったり、何もしなくても痛いというような症状が出てきます。」
耳かきをするときに綿棒が触れる部分から、鼓膜の手前までを「外耳道」というのですが、そこに炎症が起きて、耳のかゆみや痛みが出てくきます。これがさらに悪化すると、外耳道がパンパンに腫れて耳が聞こえ辛くなってしまうケースもあるということなんです。
こういった耳のトラブルによる患者がこちらの耳鼻咽喉科でも去年より1~2割増えていて、特に皮膚のトラブルが起きやすい夏の時期は去年と比べて5割ほど増えたそうです。

この外耳炎、イヤホンを長時間すること自体が直接の原因ではないようなんです。どういうことか阿久津院長に聞きました。
西馬込あくつ耳鼻咽喉科・阿久津征利院長「イヤホンをずっとしていると湿った感じになってくるが、家だと近くに綿棒や耳かきがあるのでそのあと触ってしまう。普段と違って人目が無い状態で、綿棒とか耳かきでよく耳をいじる機会が増えてしまっているということですね。それに伴って痛くなってしまっている方がほとんど。痒くなっても触らなければ自然と良くなってくることが多いです。手足の湿疹もそうだと思うんですけど、かさぶたができたり痒いなと思ってこすってしまうとより痒くなってしまいますので、できれば痒くなっても触らないように我慢して、収まってくるのを待てれば一番ですね。」
確かにイヤホンをしていて少し痒いな、気持ち悪いなと思った時に自宅だったら綿棒や耳かきをすぐ使えてしまうのですが、その時に外耳道を傷つけてしまい、細菌が入ることが外耳炎の主な原因です。かゆみはグッと我慢して収まるまで待てば外耳炎にはなりにくいんです。
ただ、糖尿病などの持病がある場合には重症化することもあり、1日2日経っても良くならない場合は、耳鼻科に行ってしっかり原因を調べてもらう形がおすすめだということです。

また、もし外耳炎を繰り返したり、耳のトラブルが出やすかったりという人は耳に入れないタイプのイヤホン=骨伝導のタイプだったり、首にかけるスピーカーのタイプを使うこともお勧めだそうです。これまで特に耳のトラブルが無い人は普通のイヤホンで問題ないそうです。

さらに、外耳炎を防ぐため日常的に気を付けたほうがいいことについて、阿久津院長はこのように話しています。
西馬込あくつ耳鼻咽喉科・阿久津征利院長「基本的には耳かきというのは耳鼻科医としてはあまり推奨される行為ではないということですね。耳垢が奥に詰まってしまったりとか取りすぎたりとかしてしまう原因になってしまうので。耳垢自体は基本的には体の中から外に出るように、排せつされるようにシステムが出来てますので、少しタオルとかで拭くぐらいで耳垢は十分とれているという形ですね。」

耳垢は、耳の中の皮膚のバリアの役割を果たしているのですが、それを耳かきや綿棒で削ってしまうことが耳のトラブルの原因になるということなんです。私もお風呂上りのたびに耳かきをしていましたが、これからは控えようと思いました。
「現場にアタック」
◆10月13日放送分より 番組名:「森本毅郎 スタンバイ!」◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20201013063000

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