ヒラメとカレイの意外な違い 目の位置だけで見分けると例外があることも…

形が似ているけど、まったくの別物…世の中にはそういったものが、いくつも存在します。
代表的なものの1つを挙げると、魚のヒラメとカレイでしょう。
どちらも平らな体をした魚ですが、どのように見分けたらいいのでしょうか。
ヒラメとカレイの違いを見分ける方法をご紹介します。
一般的に内臓のある腹側を手前に置いた時、左側に頭がくるのがヒラメで、右側に頭がくるのがカレイ。しかし、例外もあるようです。
ヒラメ
カレイ
基本的には上記の覚え方で問題ないのですが、すべての種類に当てはまる見分け方ではなく、左側に頭がくるカレイもいるようです。
山口県にある市立しものせき水族館『海響館』では、このように説明しています。
目が片方に寄り、目のある方が茶色っぽく、反対側はほぼ真っ白な色をしています。ではヒラメとカレイはどこがどう違うのでしょうか?よく返ってくる答えは「ヒラメが左向きで右向きはカレイ!」です。この返答は間違いではないのですが、全てのヒラメやカレイに当てはまるかと言えば答えはNoです。
市立しものせき水族館 海響館 ーより引用
また、産経ニュースでは右向きのヒラメが水揚げされたと報じられたことも。
北海道豊浦町の内浦湾でこのほど水揚げされたヒラメは右を向いていた。
(2020年8月)17日に水揚げされた魚の写真と動画を道立総合研究機構栽培水産試験場が分析し、体形や色、鋭い歯から右向きのヒラメと分かった。
放流や養殖の魚だと右向きのヒラメは1万匹に1匹の割合で発見され、遺伝的要因や飼育環境の影響が考えられるという。同試験場の森立成調査研究部長は「今回は天然のヒラメである可能性が高く、非常に珍しい」と話している。

産経ニュース ーより引用
ヒラメとカレイは、どちらも海の底を這うようにして生活をしています。
似たような生活環境ですが、食べるものはまったく違うようです。
2019年6月25日に放送されたバラエティ番組『この差って何ですか?』(TBS系)では、ヒラメとカレイの違いを特集。
過去の放送内容を紹介しているウェブページで、ヒラメとカレイの差を説明しています。
「カレイ」は、海の底でほとんど動かずに生活している。泥の中で、近づいてきた「ミミズ」のような生き物や「貝」などを、ほとんど動かずに食べる。一方「ヒラメ」は、海の底で餌を待ち伏せして、獲物の「小魚」などを、ものすごいスピードで捕まえに行く!
この差って何ですか? ーより引用
積極的に動いて獲物を捕まえに行くヒラメは、筋肉が多いため引き締まった体に。そのため、ヒラメは刺身としてそのままおいしく食べられます。
反対に早く動く必要のないカレイは身が柔らかいので、煮付けなどにするとその特徴が引き立つのだそうです。
ヒラメとカレイは頭の方向以外に、口の大きさにも違いがあります。
ヒラメは生きた魚やイカ、エビなどを食べるため、口が大きく、鋭い歯が並ぶ肉食系の口。
ヒラメ
ゴカイや小型の貝類などを食べているカレイは、ヒラメと比べると口がかなり小さいことが分かります。
カレイ
『この差って何ですか?』では、口の大きさの違いをこのように説明していました。

「ヒラメ」と「カレイ」では、「餌の捕らえ方」が違うため、「口のつくり」にも大きな差がある!「カレイ」は、口も小さく、歯も鋭くない小さい歯がたくさん見えている。「ヒラメ」は、口も大きく、歯も鋭く、口の中も大きい。
この差って何ですか? ーより引用
とはいえ、こちらも例外はあるようで、市立しものせき水族館『海響館』のスタッフにとってもヒラメやカレイはややこしい存在のようです。
ここまでヒラメとカレイの違いを紹介しましたが、例外もあり、例えばカレイの仲間の最大種「オヒョウ」はヒラメのように口が大きく、「ヌマガレイ」は、日本国内で見られる個体のほとんどが左向きです。また、ヒラメの仲間にも「メガレイ」や「テンジクガレイ」などカレイと名の付く種類もおり、私たち水族館スタッフにとっても非常にややこしい生き物です(笑)。
市立しものせき水族館 海響館 ーより引用
ヒラメとカレイの見分け方は、基本的に「左向きはヒラメ、右向きはカレイ」と覚えておけば問題はなさそうです。
ただ、例外もあるということだけは、頭の片隅に入れておいたほうがいいかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]

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