裁判官交代手続き怠る=安保違憲訴訟で差し戻し―高松高裁

集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法は平和的生存権などを侵害し違憲だとして、高知県内の住民ら29人が国に1人当たり10万円の損害賠償を求めた控訴審判決が16日、高松高裁であった。片田信宏裁判長は、一審高知地裁が裁判官交代の際に必要な書面手続きを怠ったとして、一審判決を取り消し、審理を差し戻した。
高裁判決によると、一審高知地裁は、2016年9月~19年12月の計12回の口頭弁論の途中で裁判官2人が交代したにもかかわらず、調書に記載しないまま、一審判決を言い渡した。
片田裁判長は書類の不備を踏まえ、「審理が正当に判決に反映されていない」と指摘。手続きが民事訴訟法に違反していると判断した。
原告側は16日、高知市内で記者会見し、「極めて重要性の高い事件でありながら、あまり見ることがないミスが起こった。一審高知地裁の事件に対する向き合い方を疑わせる出来事だ」とした。

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