「裏仕事」でカリスマ支え=ゴーン被告威光背に影響力―元側近ケリー被告

日産の元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)は、カリスマとして君臨した前会長カルロス・ゴーン被告(66)に見いだされ、「トップの威光を背景に影響力を行使した」とされる。弁護士として法律事務所で勤務した経験もあり、関係者は法知識を駆使した「裏の仕事」を任されていたと指摘する。
ケリー被告は1988年、日産の北米地域の事業を統括する北米日産に入社。法務や人事部門を歩み、2005年、同社副社長に就いた。日産本体の執行役員になったのは08年。社長兼CEOだったゴーン被告に引き抜かれる形で来日し、同被告の報酬隠しが始まったとされる後の12年6月、代表取締役に就任した。
日産での業務は、ゴーン被告が家族で利用していた不動産の管理にも及んだ。関係者は「ゴーン被告の裏仕事をするため雇われ、日産の仕事はしていなかった」と話す。
代表取締役だったとはいえ、生活拠点を米国に戻し、取締役会にもテレビ会議を使って参加。18年11月に逮捕され、翌月保釈されたものの出国は認められず、来日した妻と東京都内の制限住居で暮らす。
ロス疑惑や薬害エイズ事件で無罪を勝ち取った喜田村洋一弁護士と共に、着々と公判準備を進めていたが、19年末、ゴーン被告が突如、中東レバノンに逃亡。初公判は当初見込まれた今年4月には開かれず、新型コロナウイルス感染拡大でさらに遅れると、いら立った様子も見せた。周囲に「一日も早く帰国し、子どもたちと過ごしたい」と語っているという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする