【プチ鹿島の本音】今年の漢字も「菅」になりそう

昨年末の当コラムで「今年の漢字は『菅』です」と書きました。
新元号を発表してから「令和おじさん」と呼ばれている菅義偉氏が想像以上に嬉(うれ)しそうな顔をしているのを見て「あれ、安倍さんの次を狙ってる?」と思えて仕方なかったのです。ガードが堅い菅氏にしてはフワフワしていた時期でした。しかし秋に自分に近い人たちが内閣改造で入閣したまでは勢いがありましたが「菅ブランド」は次々に辞任。令和おじさん株は急落。桜を見る会の対応もあたふた。昭和パ・リーグ風に言うなら「前期優勝・後期失速」という劇的な一年でしたので『菅』を2019年の漢字として選んだのです。
今年の漢字も政界では『菅』になりそうです。6月に私は《コロナ対応記事をいろいろ読んでいるとポイントのひとつが「菅」なのです》と書きました。安倍首相の決断の際に「菅氏不在」(読売新聞5月26日)と報じられていた時期でした。官邸内力学変化に注目せざるを得なかった。
するとどうでしょう。現在、菅氏は総裁選の大本命と言われている。さまざまなタイミングを自分に引き寄せるために奮闘したここ数か月だったのだろう。
安倍政治の継承を言う菅氏ですが気になる点もある。これまでの政権はプロセスや説明責任において不透明さが際立った。菅氏は負のレガシーも引き継いでしまわないだろうか。記者会見でそっけなく対応する様子を見ていると、菅政権が誕生したら安倍1強がむしろコアな形となって続くようにも思える。
菅氏への期待を挙げるなら「継承」イメージの裏切りだ。プロセスや説明を大切にする姿勢を見せたら“それだけで”驚かれる立場でもあるのだから。
閣僚人事では安倍政権から遠かった人が起用されるかも見ておきたい。新首相の「度量」も楽しみです。(時事芸人)

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