サイゼリヤ“1円値上げ”“しゃべれるくん”コロナ禍の生き残り奇策

新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食業界が大打撃を受ける中、イタリアンファミレス最大手のサイゼリヤが善戦している。

サイゼリヤは国内外で1500店舗を展開していたが、今年はコロナ禍で中国の330店舗を一時休業するなど、未曾有の苦境に立たされた。しかし、次々に生き残り戦略を打ち出し、売り上げも徐々に持ち直しているという。

「サイゼリヤはグラスワイン1杯100円、おつまみ200円前後とコスパ最強。4月6日から酒類の販売を制限したため“サイゼ飲み派”を悲しませましたが、緊急事態宣言解除後の5月19日に飲酒制限を解除したことで、客足が戻ったのです」(フードライター)

サイゼリヤは最近まで消費税増税前の価格で営業していたが、7月から“1円値上げ”という価格改定に踏み切った。

「人気メニューのミラノ風ドリアが、299円(税込・以下同)から300円に1円値上げしましたが、これには意味があります。端数がない価格設定で50円以下の硬貨の使用を減らし、顧客との接触機会を減らすコロナ対策なのです」(経済ジャーナリスト)

1円値上げとうたいながら、一方で、ライスは169円から150円へ、半熟ほうれん草ソテーは268円から250円へ、ランチドリンクバーは110円から100円へと大きく値下げした。

「たとえ1円でも庶民にとっては抵抗感がありますが、サイゼリヤの場合はおいしいこともあって値上げは成功。懸念された客離れは起きませんでした」(同・ジャーナリスト)

また、サイゼリヤは食事中の歓談時に口元を覆うマスク「しゃべれるくん」を独自に開発。8月下旬から各店舗に配布し、来店客からの評判は上々だという。

「しゃべれるくんは、店に備え付けられている紙ナプキンを1枚取り出し、自身のマスクに折り込んで使用する。子供と一緒に工作気分で作れて、飛沫感染防止にもなる。大ヒット間違いなしですよ」(前出のフードライター)

ファミレスがコロナ禍で生き延びるには、斬新なアイデアが必要だ。

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