現存する形成初期の銀河=すばる望遠鏡とAI技術で発見

国立天文台などの研究チームは1日、すばる望遠鏡(米ハワイ島)の観測データと、人工知能(AI)技術に用いられる機械学習を組み合わせた新たな手法で、現在の宇宙に存在する形成初期の銀河を発見したと発表した。論文は3日付の米科学誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載される。
138億年前の宇宙誕生から2億年後に最初の星や銀河が盛んに生まれたと考えられているが、現在は新たな銀河の形成はまれで、初期の状態を観測するのは難しかった。
元東京大大学院の小島崇史博士や国立天文台の大内正己教授らの研究チームは、すばる望遠鏡の膨大な観測データを活用し、理論から推定された特徴をコンピューターに覚えさせて分類させる機械学習の手法で、約4000万天体の中から形成初期の銀河の候補を27に絞り込んだ。
このうち、有望な四つを改めて詳細に観測し、銀河の「若さ」の指標となる酸素含有率を調べた。その結果、ヘルクレス座の方角約4.3億光年先にある小さな銀河「HSC J1631+4426」の酸素含有率が太陽の1.6%と最も低く、大半の星が作られてから1000万年程度しかたっていないことが分かった。

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