「小池都政の通信簿」元東京副知事・青山氏の採点は「やや厳しめ」マイナス点は中長期的戦略

東京都知事選(7月5日投開票)では、「首都の顔」が決まると共に、現職・小池百合子氏(67)の4年間の評価にも注目が集まる。スポーツ報知では、専門家の評価に加え、ホームページのアンケートで集まった小池氏の発信力や政策への5段階評価などを基に、「小池都政の通信簿」を作成。元東京副知事の青山やすし氏(76)に、小池都政の振り返りや、次期都知事に求められる資質について聞いた。(高柳哲人、久保阿礼、奥津友希乃)
現職なので採点としてはやや厳しめで65点。プラス点は五輪・豊洲市場問題での対応でしょう。開かれた場で問題点を徹底的に議論しました。
五輪の運営計画は非常に不透明な部分が多かったのも事実です。組織委員会でも都の責任でもなく、国際オリンピック委員会(IOC)の仕組み自体に問題がありました。独善的で高圧的な要求もあり、開催都市の意見をあまり聞きません。今後、どのようにIOCなどと交渉するのか。手腕が問われます。
五輪、豊洲市場については混乱を招いたと一部で批判があります。「結論がほとんど同じだから意味がない」という意見もありますが、それは民主主義を理解していません。選挙で約束をしたことを実行するのが政治家の役割だからです。 新型コロナウイルスの対策にも労を惜しまず積極的に取り組みました。東京版疾病対策センター(CDC)など、やや首をかしげたくなる公約もありますが、それは“小池流”なのでしょう。猪瀬、舛添両氏が任期中に辞職する中、都政の安定をもたらしたこともプラス点です。これまでの知事はパワハラ的言動をしたり、人の話を聞かなかったという話もあります。小池さんはよく聞いていますし、声を荒らげた、なんて話も聞きません。

マイナス点としては中長期的な戦略が十分ではありません。湾岸部への交通アクセス改善やそれに伴う都市計画など積み残した課題は多くあります。再選すれば、感染症対策、五輪の問題にすぐ取りかかる必要があります。これまで以上に、スピード感を持った対応が求められます。
◆青山 やすし(あおやま・やすし)1943年10月5日、東京都生まれ。76歳。67年入庁。都経済局、高齢副支部長、計画部長、政策報道室理事などを歴任。99年から石原慎太郎知事の下で副知事として危機管理、防災、都市構造などの分野を担当。自治体や都市政策などを専門とする。

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