「小池都政の通信簿」政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏「発信力は満点」総合もまずまず合格点

東京都知事選(7月5日投開票)では、「首都の顔」が決まると共に、現職・小池百合子氏(67)の4年間の評価にも注目が集まる。スポーツ報知では、専門家の評価に加え、ホームページのアンケートで集まった小池氏の発信力や政策への5段階評価などを基に、「小池都政の通信簿」を作成。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏(61)に、小池都政の振り返りや、次期都知事に求められる資質について聞いた。(高柳哲人、久保阿礼、奥津友希乃)
都知事になった時に、ぶつかる2つの壁があります。一つは都議会、もう一つは都庁の職員です。
この両者を、どう動かすか。小池さんは都議会に関しては自公を分断して公明を味方に付け、都民ファーストを与党にしました。一方で、肝いりだった民間の政策チームを機能させられず、職員とはうまくいってない。その意味で、リーダーシップは〇と×の中間で3点としました。
発信力に関しては満点で異論はないでしょう。築地の豊洲移転問題については、「築地は守る、豊洲は生かす」の言葉通りに一応の筋を通しましたが、現状を見ても分かる通り、築地に関してはプランを示せていない点はマイナスですね。
新型コロナは大阪の吉村知事の言動が目立っていますが、最初に国と戦ったのは小池さん。自治体独自の協力金を言い出したのも小池さんです。もうちょっと早く動くべきだったという減点材料はありますが、評価していいでしょう。
五輪はボート会場問題など当初の「復興五輪」で突っ走ってほしかった。ガッカリしましたが、ただでは転ばず、パラリンピックにポンと切り替えました。バリアフリーが東京の高齢者社会対策につながり、レガシーとなるとしたのはさすがだったと思います。

特に豊洲や五輪などに関する問題は、小池さん一人で決められるものではないですし、過去から受け継いだものもあり、一概に責任があるということは言えません。その点も含めて、1期目についてはまずまずの合格点ということで、総合的には60点としました。
◆鈴木 哲夫(すずき・てつお)1958年7月18日、福岡県生まれ。61歳。早大法学部卒業後、83年にテレビ西日本入社。フジテレビに出向し、政治部で首相番などを務めた。東京MXテレビでニュースセンター長、BS11で執行役員報道局長などを歴任。13年6月からフリージャーナリストとして活動。

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