コロナ禍のテレビ業界、CM出稿は緩やか“回復傾向”も本当に厳しくなるのは秋以降?

新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けているCM業界だが、徐々に“変化”も見え始めているという。
「相変わらず自局の番組宣伝、あるいは関連会社のCMが多い。要はお金にならないのを流していますが、CM枠が売れないのだからどうしようもない状況です」
こう頭を抱えるのは在京テレビキー局の営業マン。現在は「キー局でコロナ前の6割程度、ローカル局になれば半分くらいしか売り上げは戻っていない」というが、4~5月頃は「8割、9割減」だったことを考えると、緩やかながら戻りつつある。
「夏場に向けての飲料水、消費財などのCMが入ってきたことと、飲食店も感染拡大予防に努めるというPRのCMなどを打ってるので、そういった部分が寄与していると思う」(同)
その中で今、営業マンたちが期待を寄せるのが車関係者のCM出稿。「先日もトヨタが前向きな発表をしていましたし、日産は新車発表会を開催。CM単価もそうですが、車は1台売れれば儲けが大きいですから、うまくいけば大量出稿にもつながる。我々の世界では景気のバロメーターとして見る部分があります」と明かす。
現状は先述した2社が「車業界では先行して売り上げを戻そうとしている感じ。残りの会社は番組スポンサーを降りる話があったり、新車CMがなかったりとまだまだ遅れている状況」(同)という。
ただ、安心しきってもいられない。
「このまま緩やかに戻る流れがあれば、影響は1年限定とみなされるが、秋以降にまた同じような落ち込みがあれば、もっと厳しい状況になることは避けられない」(大手広告代理店社員)
第2波、第3波が予想されるコロナ禍。今後の状況をCM業界も固唾をのんで見守っているようだ。

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