「IS」のマイナーチェンジから探るレクサスの意図

レクサスは後輪駆動(FR)のコンパクトセダン「IS」にビッグマイナーチェンジを施し、2020年秋にも日本で発売する。現行型ISは発売から7年目を迎えたモデルだが、なぜ今、フルモデルチェンジではなく一部改良にとどめたのか。そして、新型ISから読み取れるレクサスのメッセージとは。

「IS」は10年選手に?
今回の新型車は現行型をベースに改良を加えたマイナーチェンジモデルだが、前後マスクを中心としたエクステリアの変更によるイメチェンや、機能装備の向上だけにとどまらないのが新型ISのすごいところだ。最大の売りはその走行性能で、日本に新設した下山(愛知県)のテストコースをはじめ世界各地でテストを行い、徹底的に磨き上げたというから驚かされる。

2013年にデビューした現行型ISは、グローバルでは第3世代となる。初代が6年、2代目が8年というモデルライフを考慮すれば、7年目となる現行型がフルモデルチェンジではなく、ビックマイナーチェンジを行ったのは意外だった。これは暗に、現行型ISが10年選手となることを意味している。

多くの人の疑問は、なぜISが「フルモデルチェンジ」しなかったのかという点だろう。走行性能にはマイナーチェンジの範疇を超えるほどの改良を施した上、新型ISで進化させたレクサスの乗り味「Lexus Driving Signature」を今後、全てのモデルで継承していくとレクサスは明言している。それだけの自信作となっているにもかかわらず、新型ISはあくまでマイナーチェンジモデルなのだ。

レクサスがそこまでISに力を入れつつ、このクルマを全面刷新しなかった理由は何か。そこには、トヨタとレクサスの現在のラインアップが影響していると思われる。

新型「IS」を走りに振ったレクサス

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