体操服やブレザー盗んだ57歳“女子制服フェチ” 同居の80代母親「被害者に申し訳ない」

「カギが開いていた教室を見つけて、そこから室内に入り、盗みました。制服フェチ、収集癖があった」
女子制服コレクターは調べに対し、こう容疑を認めているという。
滋賀県野洲市内の県立高校に侵入し、女子の体操服や制服を盗んだとして、東近江市の農業、加藤伊一郎容疑者(57)が18日、建造物侵入と窃盗容疑で県警守山署に逮捕された。加藤容疑者は18日午前0時ごろ、誰もいない教室に忍び込み、女子の体操服や制服ブレザー、ジャージー上下、Tシャツなど、合わせて6点を盗んだ疑い。
この高校では今年に入ってから、体操服などが盗まれる被害が2度あった。犯行に使われた軽自動車とよく似た車が学校の近くに止まっていたことから、警察が警戒に当たっていた。
午前1時ごろ、目出し帽をかぶり、顔を隠した加藤容疑者が制服を抱えて学校から出てきた。機動捜査隊員が職務質問し、本人が認めたため、緊急逮捕した。2度の窃盗事件に関しても加藤容疑者が関与したとみて、調べを進めている。
■部屋にはたくさんの盗品
高校受験のサイトには、同校に関する書き込みで<制服はキュロットですか? キュロットの中にハーフパンツを履いたりしてますか?>という質問に対し、女子高生が<キュロットです。基本的に皆さんスカート短いですからねー。ハーフパンツは履いてないと思います>と答えるやりとりが。
オークションサイトでは<コスプレ等に>というタイトルで同校のブレザー、ブラウス、キュロットスカート、セーター、靴下の「女子制服指定品5点セット」が出品され、69人の入札があった。
加藤容疑者は独身で、80代の母親と2人暮らし。母親はこう嘆いた。
「真面目に田んぼの仕事を手伝ってくれてたんだけど、何であんなバカなことしたんやろか。親戚から新聞に載っていたって聞いた。『うっぷんがたまってたんちゃうか』って言われたけど、被害に遭った方も困っているだろうから、本当に申し訳ない。消防団にも入ってたけど、これでクビかな。2階の部屋に上がったら、(制服が)たくさん置いてあった。あの子の下に妹がいたんだけど、病気で亡くなり、今は息子と2人きりです。犯罪者になっても、やっぱり自分の息子だからかわいい。ご飯も食べられないし、ずっといらんことばかり思っています」
「親の心子知らず」とは、このことだ。

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