落札させる“裏工作の手口”明らかに…競馬場での催事運営の発注巡る汚職事件 競馬組合の前課長が添削や助言

名古屋競馬場の移転イベント業務の発注を巡る汚職事件で、イベントを贈賄側に落札させるための「裏工作」の手口が明らかになりました。

愛知県競馬組合の前総務広報課長・石黒弘喜容疑者(54)は10日朝、名古屋競馬場の移転イベント運営の発注を巡る汚職事件で送検されました。

石黒容疑者は、名古屋のイベント会社の部長・石田竜規容疑者(33)の元請けの広告会社が受注できるよう便宜を図った見返りに、現金341万円を受け取った疑いが持たれています。

警察は認否を明らかにしていませんが、その後の警察への取材で、2人が画策したとみられる“裏工作”が明らかになりました。

石黒容疑者は入札の前、競馬組合の希望に沿うよう、石田容疑者の会社の元請け広告会社が提案する内容を添削し、石田容疑者にアドバイスをしていたとみられています。

さらに、当初は2週間ほどだった企画の募集期間も9日間に短縮し、競合他社が企画を考える時間を意図的に短くすることで、石田容疑者側の提案を有利にさせたとみられています。

添削を受けた提案内容には、5人の審査員全てから最高点を獲得していたといいます。

2人は7年前、障害者の芸術作品を披露する県のイベントの仕事で知り合ったとみられていて、警察は事件の全容解明を進めています。

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