2022年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で送迎バスに置き去りにされ、3歳の女の子が亡くなってから1年が経ちました。 1年前の9月5日、河本千奈ちゃんがこども園の送迎バスの中におよそ5時間にわたって放置され、重度の熱中症で死亡しました。 9月6日に静岡県警は、業務上過失致死の疑いで家宅捜索し、9月8日には送迎バスを運転していた当時の理事長兼園長が辞任しました。12月には静岡県警が元園長ら4人を書類送検しています。
事件を受けて国は「こどものバス送迎・安全徹底プラン」を定めました。全国の保育所などの通園バスを対象に、安全装置の設置を義務化しています。1年間の経過措置があります。 点呼などバスを降りる際の子供の所在の確認をするよう定めていて、違反した場合は業務停止命令の対象となるとしています。
またこども家庭庁は、2023年6月末時点での都道府県別の安全装置の設置状況を発表していて、愛知県が61.3%に対して、岐阜県・三重県は40%台にとどまっています。 理由について岐阜県庁の子育て支援課は「取り付け業者が不足している」「装置自体が欠品している」「夏休み中に設置予定の園が多かった」などと説明しています。