成田空港 日本食フロアオープン 国内人気10店 訪日需要復活に対応 飛行機間近テラスも

成田空港第2ターミナルの出国手続き後エリアに1日、日本食を味わえる飲食店街フロア「ジャパンフードホール」がオープンした。訪日旅行需要の復活を背景に、成田国際空港会社(NAA)が国内の人気10店舗を招いた。新型コロナの水際対策が緩和され、高品質の日本食を求める外国人旅行者の利用を見込む。海外進出に向けたビジネスチャンスと捉える店もある。
同ホールには天ぷら、すし、ウナギやラーメンなど海外でも人気のある専門店が並んだ。日本式のカフェや洋食店、フルーツパーラーも出店した。営業時間は午前7時半~午後10時と長く、帰国前の客や日本に入国しない乗り継ぎ客ら幅広いニーズに対応する。
延べ床面積約2200平方メートルに計約420席があり、店ごとの席と、各店の料理を持ち寄れる共有席を用意。このうち、駐機中の航空機を眺められるテラス席も45席設けた。出国手続き後エリアでのテラス席は国内で初めてだという。
施設の素材に白木を使用したり、畳の席を設置したりして和の温かみのある空間を作った。31日に行われた報道陣向けの内覧会でNAAの田村明比古社長は「日本の表玄関にふさわしい品格とスタイリッシュさを盛り込んだジャパニーズモダンがコンセプトだ」と強調した。
県内6店舗目となるチェーン「牛カツ京都勝牛」(京都市)の金栄鶴マーケティング部長(37)は「海外で和牛が非常に人気で、海外展開に力を入れている。成田空港は世界と日本をつなぐショーケースのような場所なのでチャンスだと思っている」と語った。
同ホールは訪日外国人の増加に伴い、2021年12月開業を目指し19年に計画が始まったが、新型コロナの影響で延期となっていた。

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