G7広島サミット 核保有国トップが広島へ 4歳で被爆 愛知在住の女性はどう見た?「原爆投下の瞬間は決して忘れられない」“割れたガラス”今も残る原子爆弾の傷あと

G7広島サミットが始まりました。アメリカ、イギリス、フランス。「核を持つ」国のトップがやって来たのは、78年前に原子爆弾が落とされた広島です。この地域に住む被爆者は、サミットをどのように見ているのでしょうか。
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ヒロシマに原子爆弾が落とされたのは、今から78年前の1945年8月6日。あの日のことを、今も決して忘れられないと話す女性がいます。
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愛知県春日井市の水野秋恵さん(82)を訪ねました。生まれは広島市ですが、終戦後すぐに父親のふるさとである岐阜に移り住みました。
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実家は爆心地から1.2キロ。被爆したとき4歳。その瞬間を今も鮮明に覚えています。
(4歳で被爆した水野秋恵さん)「扉という扉が全部開いて、窓ガラスが割れて、家がぺちゃんこになった記憶がある。隙間から見えた弟が、兵隊に助けられて、頭をけがしているから全身真っ赤になって立っていたのを見た覚えがある」
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原爆投下からまもなく78年。今でも…水野さんの体には、“被爆のあと”が残っています。
(4歳で被爆した水野秋恵さん)「切れるというよりも、えぐれている」(大石邦彦アンカーマン)「縫ったりしましたか?」(水野秋恵さん)「何もしていない。放っておいてこうなった」(大石邦彦アンカーマン)「そうか。あの混乱期の中で、病院に行って…というようなことはなかった」
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飛び散ったガラスは、20年近く、左の頬に埋まったままになっていました。それでも、水野さんは、この傷跡を周りに隠すことはしませんでした。(4歳で被爆した水野秋恵さん)「『そのけがどうしたの』って小学校で聞かれるでしょ、やっぱり。『ヒロシマにいたから原爆で…』って言って。だから、原爆にあったことを隠したことはない」
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被爆地・広島で初めて開催されたG7広島サミット。「核を持つ」国のトップもやってきました。
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(大石邦彦アンカーマン)「G7サミットが開催されます、このことについては?」(4歳で被爆した水野秋恵さん)「大きな期待はあまりしていません。G7の中に3か国、原爆もった国があって、(その国に)依存している国がある、日本含めて。そういう中では核廃絶は難しい」
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(大石邦彦アンカーマン)「僕が驚いたのは、広島でサミットが開催されても、大きな期待感はないというのが…」(水野秋恵さん)「広島の人も頑張って、首脳に話をしていると思います…なかなかね(核廃絶への道は)ひらけないな…」
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被爆地、広島でのG7サミット。「核」と平和のあり方を、世界に問いかけることはできるでしょうか。

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