サッカー明治安田生命J1リーグ・アルビレックス新潟は5月14日、横浜F・マリノスと対戦し、三戸選手のJ1初ゴールなどで逆転勝利。5試合ぶりの勝利を手にしました。
ここ4試合勝ちがないアルビを後押ししようと、2万5000人に迫るサポーターが声援を送った14日の試合。
ホームに迎えたのは、昨シーズンのJ1王者で、松橋監督の古巣でもある横浜F・マリノスです。
【松橋力蔵 監督】
「僕のほぼ全て、サッカー人生のほぼ全てが詰まったクラブではあるが、いつもの対戦と変わらない。次こそは勝ち点3をみんなと一緒に勝ち取って、(サポーターには)笑顔で帰っていただきたい」
日本代表の森保監督が視察に訪れた試合は、A代表入りを目指す三戸・そして伊藤が猛アピール。
序盤から仕掛けるアルビに対し、リーグ2位のマリノスも徐々にその実力を発揮。
前半27分に、こぼれ球に反応したマテウスが強烈なシュートを放てば、その3分後には、ゴール前の浮き球にロペス。
強力なブラジル人フォワードがアルビゴールに迫りますが、4試合ぶりに出場のGK小島がファインセーブを連発し、ピンチをしのぎます。
それでも、前半アディショナルタイム右サイドからのクロスを藤田に頭で合わせられ先制を許してしまいます。
1点ビハインドで迎えた後半。嫌なムードが流れるチームを救ったのは、やはりこの男でした。
後半12分、高が高い位置でパスを奪い、ボールをつなぐと、最後は伊藤がワンタッチでキーパーを交わしゴールへ。
伊藤の今シーズン7点目のゴールで同点に追いつきます。
その後も勢いの止まらなかったアルビ。J1昇格後、なかなかゴールに恵まれなかった三戸が大きな仕事をやってのけます。
【三戸舜介 選手】
「自分が決めて、(チームを)勝たせたいし、自分が決めるようになったら、もっとチームも楽になると思う」
後半22分、秋山のパスカットから三戸にボールが渡ると、豪快なミドルシュート。三戸のJ1初ゴールで、逆転に成功します。
【三戸舜介 選手】
「ここまでのサッカー人生において、これだけ試合に出ていて、ゴールを決められなかったのは初めて。ああいう形で、吹っ切れたじゃないけど、“またここから”と、思うようなゴールだった」
試合終盤には、マリノスが意地の猛攻を見せますが、最後までリードを守り切ったアルビ。
森保監督の見つめる中、伊藤・三戸がその実力を発揮し、昨シーズンの王者相手にホームで5試合ぶりの白星を手にしました。
【松橋力蔵 監督】
「率直にうれしい。(相手が)マリノスだからではなく、僕らはいつもサポートしてくれる皆さんに笑顔で、いい思いでスタジアムから帰したいという思いがあるので」
【伊藤涼太郎 選手】
「(森保監督には)ゴールに関わるところだったり、チャンスに関わるところは多少は見せられたかなと思う。周りの人の期待するプレーをどんどんして、さらに、その期待を上回れるようなプレーをどんどん見せられたら」
アルビは、勝ち点16で現在12位。次節は5月20日(土)、アウェーでサガン鳥栖と対戦します。