マスク着用「自己判断」スタート 不安と喜び交錯 「感染怖い」「周囲が気になる」

新型コロナウイルス感染対策のマスク着用が13日から緩和された。着用は屋内外を問わず「個人の判断」となるが、船橋市のJR船橋駅周辺では大半の人がマスク姿で職場や学校に向かっていた。駅までは外し、改札口でマスクを取り出して着ける人の姿もあった。通勤客らからは「みんなしている」「感染が怖いので一気に外せない」と不安の声が聞かれた一方、マスクなしで通勤した人は「喜びが大きい」と話した。
同市の女子中学生(15)は「電車で外している人は見かけなかった」と指摘。卒業式でも着けたままだったといい「外すのは周りが外し始めてから」。通勤途中だった同市の大島昇さん(74)も「一気に外せないでしょう」と話し「70歳を超えた高齢者なので感染が怖い。電車の中はいろいろな人がいるから用心しないと」と不安げだった。
長野・軽井沢に旅行に行くという無職の女性(80)=同市=は「家の周りでは外しているが、人の多いところでは着けるようにしている」という。「自分で判断できるのはいいけど、慣れや周りがしているからするという人も多いと思う」と話した。自身も周囲が気になるといい「新幹線で食事をしながら話す人がいたら嫌」と説明した。
同市に住む医療事務の女性(53)は「職場からは外でも着けるよう言われているが外したい」と吐露。ただ「花粉症なので収まるまで外せない。どちらにせよ5月ぐらいまでは着けなくては」と述べた。
一方、マスクを外して通勤する人もいた。福祉関係の40代男性=茨城県=は「外せる喜びが大きい」と話す。「電車では皆していたが、個人の自由なので。夏頃までには徐々に外していくと思う」と予測した。

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