上田清司参院議員の秘書が犯した女性記者レイプのおぞましい光景…書類送検後に秘書は自殺

前埼玉県知事の上田清司参院議員(無所属)の公設秘書によるレイプ被害を訴え、国に慰謝料など1100万円の損害賠償を求める訴訟が8日、東京地裁に提起され、波紋が広がっている。
野党再編に向かう2020年の政治状況を利用し、埼玉・志木市議から転身して上田氏に仕えた秘書(当時54歳)が取材中の女性記者を陵辱した事実が明るみに出たからだ。秘書は20年8月に準強制わいせつ、準強制性交容疑で書類送検され、直後に自殺。不起訴となったため、公務員の職務上の不法行為を問う国家賠償請求に発展した。
訴状などによると、女性が最初の被害に遭ったのは20年3月24日。県政を取材する過程で上田氏の後援会事務局長から誘われ、県内のすし店で秘書を含む5人の会食の場に同席。酩酊した女性と同乗した帰路のタクシーで、秘書は服の中に手を入れて胸を揉み、力ずくでキス。抵抗を無視して陰部を触った。困惑して途中下車した女性を追いかけ、路上で服をたくし上げて胸をなめたという。
一夜明けた25日、秘書は女性の携帯電話をシレッと鳴らし、会派結成に動く上田氏の情報をチラつかせて「(事務局長よりも)僕の方がお役に立てるかもしれません」などと何度も売り込み。
取材依頼した女性を27日に県内のすし店に誘い出し、個室でビールと日本酒をすすめて泥酔させ、ラブホテルに連れ込んだ。秘書は女性を全裸にして避妊具ナシで2回性交し、少なくとも1回は腹部に射精。その後、浴室に引っ張って口淫を強制し、また射精したという。

被害届と告訴状を受理した大宮署などは同年6月ごろに取り調べ。当初、性行為そのものを否定した秘書は「(相手が)ホテルに誘ってきた」「同意があると思った」などと供述を変遷させたが、容疑は否認したという。
秘書の自殺後、女性に対し、事務局長を通じて「自殺を謝罪と受け止めて告訴状を取り下げてもらいたい」と要請したと訴状で言及された上田氏は反論。8日の会見で「訴状は見ていない」と前置きしつつ、要請した事実は「全くありません」と否定し、「被害者が〈こんなことになるんだったら取り下げればよかった〉と事務局長に言ったと記憶している」と説明。事件を知ったのは「亡くなった後」とした。
上田氏は秘書について「生真面目な人間」と繰り返しかばった。しかし、現実に向き合わず、永久に口を閉ざした秘書が誠実と言えるのか。

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