2023年のバイク事情 第1回 どんなタイヤを履く? 有名ブランドから格安アジアンタイヤまで【タイヤ選びの実態調査】

バイクに乗っていれば、必ず減ってくるのが「タイヤ」。スリップサインが出たまま走っていれば「整備不良」として違反切符を切られますが、溝が残っていたとしても、ヒビや硬化で劣化したタイヤは危険です。

タイヤを交換する場合、純正で装着された銘柄以外にも国内外のタイヤ専門メーカーからたくさんの商品が出ています。多くの方がこういった「リプレースタイヤ」を選択していますが、見た目のデザインだけでなく、値段やグリップ性能などに差があるのが悩みどころ。

今回は、マイナビニュース会員のライダーに聞いた「タイヤに対するこだわり」のアンケート結果を紹介します。

■タイヤにこだわりのある人の割合
○Q.バイクのタイヤにこだわりはありますか?

はい ―――69.1%
いいえ ―――30.9%

やはり安全に直結するものだけに、タイヤに対してこだわりを持っている人の割合は約7割にも及びました。バイクのタイヤメーカーは国内外に数多くありますが、どこが一番人気でしょうか? また、その理由も聞いてみました。
■好きなタイヤメーカーと、その理由は?
○Q.一番好きなタイヤメーカーを教えてください

1位: ブリヂストン ―――58.0%
2位: ダンロップ ―――24.2%
3位: ミシュラン ―――12.3%
4位: ピレリ ―――2.7%
5位: メッツラー ―――1.0%
6位: IRC ―――0.7%
その他 ―――1.0%

○Q.そのメーカーが好きな理由を教えてください(自由回答)

【1位: ブリヂストン】

男性/29歳
価格は高価だが、品質の良い商品を出している点が好き

男性/46歳
世界で有名なメーカーであり、装着した時の信頼性が高い

男性/27歳
みんなに見られても、恥ずかしくない

男性/32歳
デザインがかっこいい

男性/46歳
信頼できるメーカーであり、トラブルもなくずっと使い続けているから

回答者の6割近くに選ばれた圧倒的な人気のタイヤメーカーは、日本が誇る「ブリヂストン」。かつてはF1やMotoGPでも使用され、現在も鈴鹿8耐などのEWC(世界耐久選手権)やオフロードといった過酷なレースで高い性能と信頼性を証明しています。他社に比べると値段が高いイメージがあるようですが、それでも安全には代えられないということでしょう。

【2位: ダンロップ】

女性/26歳
TT100やK300が好きだから

男性/44歳
センスが良い

男性/49歳
昔から選んでおり、期待通りの性能なので

男性/46歳
耐久性がとても高く、信頼がおける

男性/50歳
価格帯がリーズナブル

「ダンロップ」は130年以上の歴史を持つ英国発祥ブランドで、国内で流通している製品は住友ゴムが提供している国産タイヤです。その魅力は豊富なラインアップに加え、性能と価格のバランスの良さ。昨今は旧車やネオクラシックブームですが、これらのモデルにマッチする往年の名ブランド「TT100」や「K300GP」も復刻されてファンを喜ばせました。

【3位: ミシュラン】

男性/46歳
ラインアップが充実している。自分の走りにもあっている

男性/33歳
乗り心地が良いから

女性/49歳
走行中の感じが一番よかった

男性/53歳
愛着があり、ウエットもしっかり走ってくれる

男性/56歳
スーパーカブ用の高品質タイヤがラインアップにあるから

かつて高性能ラジアルの代名詞にもなったフランスの「ミシュラン」は、現在も多くのファンを持っている超有名ブランド。レースの世界でも「ブリヂストン」や「ダンロップ」としのぎを削り、現在もMotoGPのタイヤサプライヤーを担っています。マスコットの「ミシュランマン(ビバンダム)」もお馴染みですね。

【そのほか】

男性/54歳
F1でも使われているので信頼度が高い(ピレリ)

男性/36歳
やはり世界ブランドだし、性能的にも申し分ない(ピレリ)

男性/56歳
グリップ力がいい(メッツラー)

男性/51歳
オフロードバイクに乗っているのが、このメーカーが一番安くてラインアップがある(IRC)

男性/48歳
コストパフォーマンスが良い(IRC)

自動車用タイヤでは「P7」で名をはせたイタリアの「ピレリ」。現在は中国化工集団の傘下に入りましたが、F1のタイヤサプライヤーとしても有名で、スーパーバイク世界選手権にもタイヤを供給しています。ドイツの「メッツラー」もその傘下にあり、玄人好みのブランド。また、「IRC(井上ゴム)」は、かつてはミニバイクレースやオフロードで絶大な人気を誇った”知る人ぞ知る”国産メーカーです。

安さが気になる! アジアンタイヤってどう思う?
○Q.コスパの良いアジアンタイヤに興味はありますか?

ある ―――70.6%
ない ―――11.3%
どちらともいえない ―――18.1%

「アジアンタイヤ」は中国や台湾、韓国、インドネシアなどの新興メーカーですが、その魅力は圧倒的な安さ。小型車ではバイクメーカーの純正にも採用されていますが、近年は中・大型車用のラジアルタイヤもリリースしています。今は様子を見ている方も多いと思いますが、高性能が証明されればリプレースタイヤの勢力図を塗り替えるかも?
■バイクのタイヤで重視するポイントは?
○Q.バイクのタイヤで重視するポイントを教えてください(複数選択可)

1位: グリップ力 ―――63.5%
2位: 耐久性 ―――62.1%
3位: 価格 ―――46.8%
4位: メーカーの知名度 ―――39.2%
5位: 溝のパターンやデザイン ―――22.2%
6位: 性能に特化したスペックやプロファイル形状など ―――21.2%
7位: とくに決めていない ―――1.4%

安全性に関わるグリップ力はもちろんですが、耐久性や価格といったコスパも無視できませんね。トレッドパターンは水はけだけでなく、バイクのルックスにも影響するところ。ハンドリングに影響するプロファイル形状まで気をつかう人は、もう玄人の粋でしょう!
■人によってレビューも違う……悩めるタイヤ選び
○Q.タイヤ選びの際、何を参考にしますか? (複数選択可)

1位: メーカーの評判 ―――50.2%
2位: 雑誌やWeb媒体のレビュー ―――47.4%
3位: 自分で確かめる ―――42.7%
4位: 価格 ―――40.6%
5位: 友達や知人、行きつけのバイクショップの評判 ―――34.5%
6位: ブロガーなどのアマチュアのレビュー ―――27.3%
7位: とくに決めていない ―――2.0%

メーカーが長年にわたって築き上げた評判はもちろん、第三者的な立場にあるプロやアマの評価、そして最後は自分で確かめるなど、多くの方がしっかりとタイヤ選びを行っているようでした。とくに決めていないという方はごく少数のようです。
■劣化やパンクなど、交換する時期の目安は?
○Q.タイヤ交換する時期を教えてください

1位: 自分で確かめる ―――42.7%
2位: ヒビや硬化など見た目の劣化 ―――34.5%
3位: スリップサインが出たら交換 ―――31.1%
4位: 使用した年月 ―――16.4%
5位: 滑ったりパンクしたら交換 ―――6.1%
6位: 車検ごとに交換 ―――4.8%
7位: お金があるときや、その時の気分で決める ―――4.8%
8位: フィーリングが気に入らなければ交換 ―――2.4%

スリップサインやヒビなど、見た目でわかる劣化だけでなく、多くの方が自分で確かめたうえで、慎重に交換時期を検討していました。使い方にもよりますが、タイヤの寿命は製造年月日から約5年を目安にしてほしいとメーカーはアナウンスしています。

■大事な空気圧、いつ見てる?
○Q.タイヤの空気圧はいつ確認していますか?

1位: ツーリングに行く前に確認 ―――24.2%
2位: 乗る前には必ず確認 ―――21.2%
3位: 1ヵ月に1回 ―――14.3%
4位: 1週間に1回 ―――12.6%
5位: 季節の変わり目 ―――9.9%
6位: 乗っていて変だとおもったら確認する ―――9.2%
7位: バイクショップやガソリンスタンドの店員に任せている ―――6.1%
8位: あまり気にしない ―――2.4%

ツーリングはもちろん、多くの方がバイクに乗る前には空気圧をしっかりチェックをしていました。タイヤは適正な空気圧でなければグリップ性能はガタ落ちし、変摩耗や変形などの劣化も進めてしまいます。ちょっと面倒ですが、やはり安全のために点検しておきたいですね。
■多くのライダーが理解していたタイヤの重要性

クルマはちょっと滑っても4つのタイヤで踏ん張れますが、タイヤが2つしかないバイクの場合、1本がトラブルを起こしただけで転倒するリスクも高まります。そのため、バイクにとってタイヤはとても重要ですが、アンケートに回答した方々のほとんどがしっかり理解されているようでした。

とはいえ、一般のライダーはプロレーサーのようにタイヤを限界まで使って試せるわけではありません。どこの製品が信頼できるかは、レースで好成績を残したタイヤメーカーだと考えるもの。さらに日本の工業製品は世界的に高い品質を持っているため、「ブリヂストン」の人気が高いのもうなずけます。

タイヤは一見すると”ただの黒いゴムの輪っか”ですから、『もう少し安くならないか』と思う人もいますが、ゴムというのは安定した品質で大量生産するのが難しい素材だそうです。

冬の冷たい雨から真夏の炎天下まで、アスファルトの上はとても過酷。そこで長期間にわたってグリップ力を維持するため、ゴムの分子構造やITシミュレーション、実車テストなどを何度も繰り返してタイヤは開発されています。それを考えると、有名メーカーのタイヤは安すぎるのかもしれませんね。

調査時期: 2022年11月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1010人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする