妊娠中のコロナ重症化で昏睡のまま帝王切開 誕生した長女だけは自宅で1歳に

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新型コロナウイルスの感染拡大が、ついに第8派にまで及んでしまった今、マスク、手洗い、消毒、人混みを避けるなどの心掛けはやはり必要。自分が健康でも周囲の高齢者、免疫力の低下や基礎疾患がある人、それに妊娠中の人を守る気持ちが大切だ。
たとえば妊婦が重症化してしまうと、こんなことも起こり得るという恐ろしい事例を、『SKY NEWS』『Metro』などが伝えている。
このほどメディアの取材に、「正直、家族も私が生きて自宅に戻れるとは思っていなかったそうです」「私が死んだらわが子の成長を見ることができない…これが一番の恐怖でした」と語ったのは、ルーマニアの出身でイギリス・エセックス州コルチェスター在住のニコレタ・ツナさん(30)。
2021年10月、ニコレタさんは妊娠10ヶ月にして新型コロナウイルスに感染し、地元の病院に入院したものの、あっという間に重症化した。予防接種は1度も受けていなかったという。
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ニコレタさんは、呼吸器と循環器が専門のケンブリッジ大学附属ロイヤル・パグワース病院の集中治療室に移送され、究極的な生命維持管理装置といわれる体外式膜型人工肺(ECMO)が装着された。
「お腹のなかの赤ちゃんだけでも助けてあげて」と懇願したニコレタさんには帝王切開手術が施され、元気な女の子が誕生。シーアちゃんと名付けられたが、医師は夫マイクさんら家族に対し、「母親の命が助かる見込みはかなり低い」と説明していた。

帝王切開をきっかけに、ニコレタさんは医師の判断で4ヶ月近く人工的な昏睡状態に置かれ、今年2月22日に長い眠りから覚醒。ただし、愛娘の小さな体を抱っこする体力は完全に失われていた。
その後、さまざまの後遺症からの回復とリハビリテーションに多くの月日を要し、ニコレタさんが初めてシーアちゃんを抱っこできたのは、生後6ヶ月のときだったという。
ECMOは今年8月まで、そして人工呼吸器は9月まで続いたニコレタさんだったが、このほどついに退院が決定。何十人もの医療スタッフに励まされ、拍手を浴びながら病院を後にした。
入院から退院までなんと1年1ヶ月。長男エドゥアルド君は6歳に、そして長女シーアちゃんはすでに1歳になっていた。だが、それでニコレタさんの治療が終わったわけではない。引き続き在宅での高流量酸素療法が続くという。
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)

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