【速報】日鉄君津、シアンまた外部流出 基準超、東京湾への排水口から 原因不明、現在は調査中

千葉県は7日、日本製鉄東日本製鉄所君津地区(君津市)の排水口から、水質汚濁防止法の排水基準を超える1リットル当たり0・1ミリグラムの有害物質シアンが検出されたと発表した。排水基準は「不検出」で、0・1ミリグラムは検出の下限値に当たる。同社は原因を不明としており取材に対し「速やかに調査する」と説明。県はシアン流出を「遺憾」とし、早期の原因究明を求めた。
今回シアンが検出されたのは、東京湾に排水を放流する排水口。同社が6日午前3時14分に採水したサンプルから検出され、分析結果が出た7日午前9時50分ごろ、県に報告があった。県は同日午後2時ごろに立ち入り検査を実施して簡易分析を行ったところ、シアンは不検出だった。
県によると、2018年以降、この排水口からシアンが検出されるのは同社の自主検査を含めて43回目。県担当者は「非常に残念で、遺憾。抜本的な対策を求めたい。基準ぎりぎりでも検出されることはあってはならない」と述べた。
一方で、原因は不明。この排水口は雨水や生活排水などの処理水を排出しており、今年7月上旬には高炉で発生するシアンを含む処理水が流れ込まないように各種対策を実施。同月からは県の立ち入り検査も16回行われており、全て不検出だった。今回新たに検出されたことについて、県担当者は「なぜこのタイミングで検出されたのか、困惑している」と話した。
同社総務部は、千葉日報社の取材に「高炉由来だった従来の要因(と同様)とは考えにくい」と説明。度重なるシアン流出に「たびたび近隣住民や行政、その他の関係者に迷惑をかけ、おわび申し上げる。速やかに原因を調査したい」と陳謝した。
一連のシアン流出問題を巡り、同社は9月末に原因などをまとめた報告書を県に提出したばかりだった。

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