2歳児死亡カート事故“仮設コース”安全管理の盲点は?専門家と考える子どもの命を守るためにできる対策とは…

北海道でカートが見物客に突っ込み、2歳の男の子が亡くなった事故。死因は脳挫傷でした。二度と同じような事故を起こさないためには何が必要なのでしょうか。安全管理の専門家に取材し、私たちも考えてみました。
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事故が起きた北海道・森町のホテルの駐車場。脇に置かれたタイヤには「成那くん安らかに」というメッセージとともに、沢山のお菓子や花が添えられていました。
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11歳の小学生の女の子が運転するカートが見物客に突っ込み、2歳の吉田成那ちゃんが亡くなった事故。成那ちゃんの死因は脳挫傷だったことがわかりました。
事故が起きたのは、モータースポーツの体験イベントの仮設コースでした。サーキットにある常設のコースでは、どんな安全管理がとられているのか。神奈川県内のサーキット場を取材しました。
山本恵里伽キャスター「私、免許を持っていなくて、こうした乗り物自体初めてなんですけれども…」

中井インターサーキット代表「操作はもちろん教えますけど、(コース外で)実際練習して走ってもらいます」事故が起きたのと同じ、排気量200CCのカートに乗ってみることに。中井インターサーキット代表「操作としては右足アクセルで、左足ブレーキになります。これを一緒に踏まないようにしてください」

ーー一緒に踏んだらどうなるんですか?「一緒に踏んでも止まらないですね」ブレーキのかけ方などを丁寧に教わり、まずはコースの外のスペースでゆっくりとカートを走らせます。

中井インターサーキットでは安全管理のため、スピードが出る200CCのカートの利用は中学生以上に限定。その上で、まずはコース内で時間を割いて講習を行いますが、それでも上手く操作できない場合には、コースに出ることを断っています。山本キャスターは、なんとかコースに出ることが認められました。山本キャスター「アクセルは少ししか踏んでいないはずですが、相当速く感じます」

カートの練習に来ていた6歳の男の子に話を聞くと…ーー怖さはないですか?「ちょっとだけ怖い」
初めて来た日はうまく操作ができず、コースに出ることができなかったといいます。中井インターサーキット代表「スクールとかもここでやってますけど、こういうところに突っ込んじゃう子はいます」
ーーパニックになって?「パニックになって、ブレーキが踏めなくて(体が)突っ張っちゃって」北海道の事故では、衝突した当時、時速40キロのスピードが出ていたといいます。実際にサーキットのスタッフに時速40キロで走ってもらうと、この速さ。体感では80キロにもなるといいます。
中井インターサーキットの代表は、安全対策として「サーキットコースと人が見学するスペースの間にはブロックなどが不可欠」だといいます。
中井インターサーキット代表「スポンジバリア、もしくはタイヤを置いて、ぶつかっても突き破らないような対策を行っております」
一方、事故があったイベント会場の映像を見ると、カートが走るコースと子どもの間には「三角コーンで作られた柵」しかないことがわかります。
事故当時、カートを運転していた女の子は減速して曲がるはずだった角を直進し、そのままコース外に飛び出したということです。
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遊戯施設などの安全管理に詳しい日本大学理工学部の青木義男教授は…

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日本大学理工学部 青木義男教授「遊園地にあるゴーカートというのは、例えば走路の脇に、段差のようなものをきちっと設けています。ゴーカートですから、車体も低いわけで、少しでも段差というようなものが設けてあれば、少なくとも直接突っ込まれるようなことはなかった」仮設コースであっても、常設のコースと同等の安全管理が求められると指摘。しかし今は、それを十分に規制する制度が整っていないといいます。
日本大学理工学部青木教授「こういった仮設の会場、あるいはイベント会場といったようなところでは、その辺をきちっと担保するというところが、やはり十分ではない」子どもの命を守るためのルール作りや安全管理の徹底が求められています。

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