故菅原文太さんの妻「夫なら怒りに震える」 きょうで辺野古の座り込み抗議3000日に

【名護】「正しき者は強くあれ」。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に抗議する座り込みが22日で3千日を迎えるのを前に、俳優の故菅原文太さんの妻で辺野古基金共同代表の菅原文子さん(80)が、座り込みを続ける人々にエールを送った。(聞き手=北部報道部・西倉悟朗)
亡き夫が今の辺野古新基地建設の状況を見たら、怒りに震えるだろう。私自身は新型コロナの影響で、辺野古の現場に足を運べずにいるが、常に沖縄を思い、沖縄について話している。貴重な自然資源である大浦湾には、軟弱地盤があることが分かった。技術的に完成が不可能な新基地建設は税金の無駄遣いにほかならない。不要で完成不可能な軍拡に使うそのお金を、子どもの貧困対策などに充てるべきだ。
復帰直後の沖縄の様子で、今も鮮明に思い出すことがある。コザ騒動にも参加した上原安隆さんが1973年、国会議事堂正門にバイクで突っ込んで衝突死した。沖縄の置かれる状況に抗議したかったのだろう。沖縄の人々の闘いはその時代からずっと続いている。
辺野古のゲート前での座り込みも3千日を迎える。現場の人々の姿勢は、日本全国民が見習うべきだ。継続こそ、最も説得力があり、信頼につながる。正しき者は強くあれ。座り込む皆さんの背中には、心ある多くの国民の思いが乗っている。今回の県知事選で、新基地に反対する玉城デニーさんが圧勝したのも、そのことを示している。
辺野古問題は沖縄の問題ではない。米軍が沖縄にこれだけの基地を展開しているのは、世界の非常識だ。日本は米軍基地問題を都合良く沖縄に閉じ込め、戦時中に沖縄を捨て石にした時と、同じことをしている。「政府の役割は民を飢えさせないこと、絶対に戦争をしないこと」。生前に夫が言った言葉を改めて強調したい。
観光などの沖縄の明るい面にだけ目を向け、基地問題からは目をそらす。こんな政治に「NO」を突き付けよう。政府の姿勢を変えるには、全国民で辺野古を考えることだ。そのために私も沖縄を思い、強く訴え続ける。新基地建設を止めよう。(談)
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