「作った人は天才」「沖縄のアイスを食べられてとても幸せ」 “おいしい”でつながる被災地と沖縄の子どもたちの声

東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島の東北3県を支援する沖縄タイムス社の「おいしいエール・特産品クロス寄贈プロジェクト」で、沖縄の特産品が届けられた3県の児童養護施設と、東北の特産品が贈られた沖縄県内の児童養護施設から本社に感想が寄せられた。子どもたちと施設職員の声を紹介する。
東日本大震災で沖縄タイムス社はこれまで、読者からの分を含む約1億4500万円の義援金を東北3県に寄付。震災発生の翌2012年からは、本紙購読料の一部から200万円を毎年義援金として送ってきた。発生から3月で11年、より人々の暮らしに密着した支援をしようと今回、このプロジェクトを立ち上げた。
東北3県と沖縄、両地域の事業者、生産者のコロナ禍での支援も兼ねて特産品を約200万円分購入。沖縄と東北は距離が離れていても心の交流をしようと、双方の児童養護施設へ特産品を寄贈した。
東北3県の施設には沖縄の特産品である沖縄そばやタコライスセット、紅いもタルトや沖縄風味のアイス、ジュースなど計11種類を、沖縄の施設には東北3県の特産品である海鮮丼セットやリンゴ、桃のポテトチップスなど計13種類を準備。子どもたちが選んだ物をそれぞれ贈った。

寄贈先の児童ら 幸せな気分■初めての味■行きたくなった
【福島県の児童生徒】
私は沖縄に行ってみたり、沖縄の食べ物を食べてみたりしたいと思っていました。そんな気持ちの時に沖縄のアイスを食べられてとても幸せな気分になりました。次はいつか沖縄に行ってみたいです。おいしいアイスをありがとうございました。(高3)

沖縄の特産品のアイス、ジュースを飲食し、少し沖縄を味わうことができたので、うれしかったです。コロナ禍で直接行くことができませんが沖縄の味や特産品を食べることで、沖縄に興味を持ちました、今後の学習に生かしていきたいと思いました。(中3)
【宮城県の児童生徒】
ソーキそばなどを食べました。ソーキそばは麺がもちもちしていて、麺の上にのっているチャーシューはとても不思議な味がしました。私は生まれて初めて沖縄の特産品を食べました。宮城県では味わえないような食べ物でした。また沖縄の特産品を食べてみたいです。(高1)
ジュースをありがとうございます。シークヮーサー味が特においしかったです。この経験で沖縄に興味を持ちました。ぜひ沖縄旅行に行って自然環境や郷土にふれたいです。(中3)
【宮城県の施設職員】
距離は遠くても互いに思いをはせることができると感じた本企画に感謝いたします。
【岩手県の児童生徒】
黒砂糖をはじめて食べました。「これおいしいのかなぁ」と思っていたけど、とてもおいしかったです。ありがとうございました。(小4)
【沖縄県の児童生徒】
海鮮丼ははじめて食べる食材が多くて、わくわくしながら食べました。一番おいしかったのは「ふかひれ」です! この世にこんなおいしい食材があったことにびっくりしました。(高校生)

桃味チップス児童ら大満足 南城市「島添の丘」
南城市大里にある児童養護施設「島添の丘」に、福島県の特産品である桃を使ったポテトチップスが贈られた。桃をモチーフにしたピンク色のパッケージを初めて見た子どもたちは興奮した様子。紙皿に取り分けたポテトチップスを「桃の味がしておいしい」と頬張り、ふわっと香る風味も楽しんだ。
中学2年の男子生徒は「桃の甘い味わいとポテトの味が混ざっている。不思議なハーモニーを醸し出している」と初めての味に舌鼓を打った。小学6年と4年の男子児童2人も「100点満点の味」と太鼓判を押し、「まだまだ食べられる。作った人は天才だと思う」と大満足だった。
島添の丘養護課長の奥間譲さん(54)は「こういう機会があると、東北を感じることができる」とうなずく。「子どもたちにとってもありがたいこと。人の和を感じられたと思う」と善意に感謝した。

宮城、岩手、福島の東北3県と、沖縄県内の児童養護施設の子どもたちから寄せられた感想文=沖縄タイムス社

桃のポテトチップスを張る島添の丘の児童たち=4月、南城市大里

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする